内容説明
歴史学と社会学の断絶から交差へと至る過程を理論的に跡づけ、近代国家形成、国民構築、投票の意味変化について分析。
目次
第1章 歴史学の方法と政治的なものの科学(歴史学と社会学の間―政治的なものの問題;新しい知的局面;政治的なものの歴史社会学の諸原理)
第2章 近代国家の生成過程(権力の家産化と脱家産化;中央集権化と権力の凝集;国家化と近代的人間の誕生)
第3章 ナショナルな市民権とナショナル・アイデンティティ(国民とは何か;市民権と世俗化:紛争と軌道;市民権と国民の同化)
第4章 選挙の文明化の歴史社会学(政治化の道筋;民主的でかつ分化され、専門化された競争に向けて;選挙の習俗)
結論 過去による迂回
著者等紹介
デロワ,イヴ[デロワ,イヴ] [D´eloye,Yves]
1963年生まれ。1991年に政治学博士(パリ第一大学)を取得して以来、ストラスブール政治学院、パリ第一大学の教授を歴任し、現在、ボルドー政治学院教授
中野裕二[ナカノユウジ]
九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学、1996年)。現在、駒澤大学法学部教授。専門は、政治社会学
稲永祐介[イネナガユウスケ]
パリ第一大学政治学研究科博士課程修了。博士(政治学、2010年)。現在、フランス国立高等研究院/GSRL‐CNRSポスト・ドクター研究員。専門は、国家の比較歴史社会学
小山晶子[オヤマセイコ]
ストラスブール大学政治学博士後期課程修了。博士(政治学、2009年)。現在、東京外国語大学ほか非常勤講師。専門は、政治社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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