感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
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「ひめゆり」が自己犠牲の皇国教育の中で書かれた手記であったというのは、仲宗根政善自身が 自己犠牲の精神の中で「ひめゆり」たちと行動を共にしたのだがその現れとして悲壮な最期を遂げた上原婦長に捧げた短歌、「やさしさのきはみに燃ゆる火のごとく生き埋めの勇士をいだくみとりめ」にあるような姿を賛美する。それは「ひめゆり」たちが「海ゆかば」の歌の元で卒業式を上げたことや、軍歌によって励まされたということがあり、「ひめゆり」の生徒たちは師範学生であったので、そうした皇国精神を伝える手記が多かった。2025/09/10




