内容説明
こうして“声優”が始まった!!ラジオドラマ、洋画の吹き替え、そしてアニメ番組…。戦後から高度経済成長期にかけて日本の大衆文化を支え続けた、人気声優32人の貴重な証言集!お茶の水博士を演じ、声優の草分け的存在となった、勝田久の自伝「そして声優が始まった」収録。
目次
第1部 そして声優が始まった(突撃 単身潜入;人生は一回きり;どんどん焼きで努力;国破れて山河あり;鎌倉アカデミア ほか)
第2部 昭和声優列伝(富山敬;神谷明;井上真樹夫;野沢雅子;肝付兼太 ほか)
著者等紹介
勝田久[カツタヒサシ]
1927年4月2日、東京都生まれ。戦後すぐに演劇を志し、1946年に演劇学校・鎌倉アカデミアに入学。1948年、東宝の俳優として舞台『鐘の鳴る丘』に出演するも、同社の労使問題がこじれ、舞台は中断。同年、NHK東京放送劇団養成所に合格(三期生)し、NHK専属のナレーター、ラジオ俳優として活動する。1954年に同社を退職し、フリーに。その後、ラジオドラマ俳優から、ナレーター、洋画・テレビのアテレコと活躍の場を広げ、『鉄腕アトム』のお茶の水博士役で、アニメ声優の草分け的存在となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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竹城 俊之介
61
何十年もの時を越え、キャラの顔とともによみがえる声の記憶。第2部に出てくる伝説の声優さんには深いリスペクトを感じます。 今生きている自分の価値観とか考え方の中には、昔見たアニメや映画で熱く語られた正義や優しさや友情の大切さが脈々と生きています。少年時代、この方々の声に教えられ、育てられた事が今なお生き続けています。凄いお仕事です。 著者の勝田久さん自身すごい役者さんですが、文章が上手い!第2部目当てで読みましたが、第1部の勝田さん自身の物語は、読み応えがありますよ。すごい人には、みんな物語があります。2022/01/09
よしだ まさし
4
第一部は「そして声優が始まった」と題して、声優である勝田久が自分の半生を語り、第二部は「昭和声優列伝」と題して、32名の代表的な声優を紹介している。 テレビ創生期に幼少期を過ごした自分としては、いずれも非常に興味深い内容であった。もっとも、ひとつひとつの文章が短いので、なんとも物足りない。もっともっと具体的なエピソードをじっくりと読ませてくれたらと思わずにはいられない。声優という職業が日本に誕生した当時、本当にいろいろな才能の持ち主があっちこっちで出会っている様子など、実にスリリングなのだから。2017/06/06
くらーく
3
もう、お亡くなりになられた方々が。私はあなた方の声と言葉で育ちました。2019/01/03
おかーきゃん
2
図書館本2017/06/10