内容説明
20世紀を代表するタイの名僧アーチャン・チャー(1918~1992年)の法話集。アメリカでインサイト・メディテーション(ヴィパッサナー瞑想)を広めたジャック・コーンフィールドらが、1970年代初頭に西洋からタイの僧院にやってくる修行者たちに向けた法話を採集し編集。怒り、苦しみ、煩悩、執着を手放し、「気づき」のある人生を歩むための智慧にあふれ、融通無碍なる境地から仏教の真髄が語られる。ヴィパッサナー瞑想、テーラワーダ仏教の入門書として、また修行を深めるための適切なアドバイスとして、欧米で高く評価されるアーチャン・チャーの代表作である。
目次
第1章 ブッダの教えとは
第2章 見解を正す
第3章 日々是修行
第4章 瞑想について
第5章 森の教え
第6章 師への質問
第7章 悟りへの道
アーチャン・チャーと二十世紀のタイ仏教
著者等紹介
チャー,アーチャン[チャー,アーチャン][Chah,Achaan]
1918年、タイ東北部イサーン地方ウボンラーチャターニー近郊に生まれる。20世紀のタイにおけるテーラワーダ仏教を代表する僧侶の一人。9歳で沙弥出家。20歳で比丘出家をする。1946年、父の死をきっかけとして、仏法の真髄を求めるための遊行の旅に出る。数年の遍歴遊行の後、アーチャン・マンに師事。瞑想実践に打ち込む。1954年、生地近郊の森に自らの僧院であるワット・パー・ポンを設立。アーチャン・チャーの卓越した指導力は瞬く間にタイ全土に広がり、簡素な寺院として始まったワット・パー・ポンはタイ有数の森林僧院となる。1992年、逝去
コーンフィールド,ジャック[コーンフィールド,ジャック][Kornfield,Jack]
アメリカ、マサチューセッツ州にあるインサイト・メディテーション・センターの創設者の一人。同センターはアメリカを代表するヴィパッサナー瞑想を学ぶための瞑想センターの一つである。ナローパ・インスティテュート、エサレン研究所などでも指導をおこなう。1963年にダートマス・カレッジを卒業後、東南アジアに渡り、6年間在家及び比丘としてテーラワーダ仏教の伝統を学ぶ
ブレイター,ポール[ブレイター,ポール][Breiter,Paul]
アーチャン・チャーのもとで比丘出家をし、彼の最も初期の西洋人の弟子の1人として、7年間の出家生活を送る。タイ語とラオス語に堪能で、仏教文献の翻訳などでも活躍をする
星飛雄馬[ホシヒュウマ]
1974年、長野県生まれ。著述家・翻訳家。東京都立大学大学院社会科学研究科修士課程修了。東京大学社会情報研究所教育部修了。修士(社会学)(東京都立大学、2001年)。専門は宗教社会学、社会政策。2004年ミャンマー、ヤンゴンのマハーシ瞑想センターにて約3カ月瞑想修行をする。チベット自由人権日本100人委員会顧問兼委員。日本テーラワーダ仏教協会会員
花輪陽子[ハナワヨウコ]
1978年、三重県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部を卒業。外資系の投資銀行を経てファイナンシャル・プランナーとして独立
花輪俊行[ハナワトシユキ]
1978年、東京都生まれ。翻訳家、システムエンジニア。慶応義塾大学大学院理工学研究科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ももたろう
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