サンガ新書
仏教と脳科学―うつ病治療・セロトニンから呼吸法・坐禅、瞑想・解脱まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 322p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784905425199
  • NDC分類 180.4
  • Cコード C0215

内容説明

呼吸や坐禅との関係に着想を得て、うつの脳、キレる脳などの治療に効果的なセロトニン神経活性化のトレーニング法を編み出した医師と、二千五百年前に人の心のメカニズムを追究しつくしたブッダの根本の教えを今に伝える初期仏教長老による、疲弊した現代人に対し、時に厳しく、しかし慈しみ・優しさに満ちた対談。脳科学の知見と仏教の人間理解の共通点・相違点を詳らかにしながら、真の幸福・やすらぎへの道程を示し、激動する時代を明るく前向きに生きぬくための、科学的・仏教的アプローチ。

目次

第1章 お釈迦さまが気づいていた世界
第2章 お釈迦さまの日常生活
第3章 コミュニケーションと共感脳
第4章 現代人の問題
第5章 生きることへの科学の目、仏教の目
第6章 瞑想と脳の機能

著者等紹介

スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ][Sumanasara,Alubomulle]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、ブッダの根本の教えを説きつづけている。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演

有田秀穂[アリタヒデホ]
東邦大学医学部統合生理学教授。1948年1月、東京都生まれ。東京大学医学部卒。東海大学医学部内科で臨床、筑波大学基礎医学系で脳神経の基礎研究に従事した後、ニューヨーク州立大学に留学。坐禅とセロトニン神経の関係について研究を重ねている。セロトニン道場代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vip2000

6
引用「瞑想は無知を破る目的で行わなくてはいけないものです」世間ではダイエット目的でいろいろな産業が興っています。しかし、ダイエットだけを優先するあまり、その後の身体や心に対する影響力がないがしろにされている風は否めません。瞑想も一時の気まぐれで実行するのではなく、生活の一部に組み入れてこそ、効果があり、本質がわからないと危険であると解説してあります。科学と宗教は対照的なので、比較はわかりやすい分、本質は平行線を歩むと想います。三毒(欲・怒り・無知)について関心があるので、併せて読みたい。2016/05/25

ふじ

5
仏教と科学は似ていると言われますが、それは客観性があるかと言う事だと思います。 もちろん、違いもあります。 共通するところ、またはしないところ、まだ分からないところなど、面白い対話です。2012/08/13

ともとも

4
科学に於ける脳と呼吸の領域と、仏教に於ける心と瞑想の領域との接点で交わされる対談。心の状態に関わる三つの神経(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン)と煩悩の根源である三毒(貪、瞋、痴)との対比が興味深い。 「ドーパミンと貪」「ノルアドレナリンと瞋」の対応は割と簡単に理解できるのに対して、「セロトニンと痴」は容易に対応できないところに科学と仏教のアプローチの違いが見出され面白い。 未だ明らかになっていない秘密の領域の入り口に立ったような感覚が味わえる。2013/07/04

チエコ

3
ところどころ噛み合ってないところとか古いかな〜と思うところがあったが、科学と仏教は相性がよい。2017/06/13

saseri

3
面白かった。だけど難しかった。著者の方々の印象では、有田先生は偉い先生にも関わらず謙虚で、スマナサーラ長老は、ユーモアのある人だな、と思った。お釈迦様も案外ユーモアのある方だったのだろうか。2015/04/01

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