内容説明
欧米では禅に「二人の鈴木」がいるといわれる。一人は鈴木大拙、そして、もう一人は鈴木俊隆。二〇世紀初頭、鈴木大拙により欧米に紹介された禅は、一九六〇年代以降のカウンター・カルチャーの只中で、鈴木俊隆により、多くの若者たちに影響を与えながら、実践的な坐禅となった。本書は、初めて禅の修行に触れ、坐禅を組むアメリカ人に向けて、誰にもわかる平易な表現で、禅の神髄、悟りの世界を語った、俊隆の法話集である。アメリカに渡った禅を語るとき、本書をなくしてなにも語ることはできない。一九七〇年の出版から現在に至るまで、世界二四カ国以上で翻訳され、支持されている。
目次
プロローグ ビギナーズ・マインド―初心者の心
第1部 正しい修行(姿勢;呼吸;コントロール ほか)
第2部 正しい態度(一途の道;繰り返し;禅と興奮 ほか)
第3部 正しい理解(伝統的な禅の精神;無常ということ;存在の質 ほか)
エピローグ 禅の心
著者等紹介
鈴木俊隆[スズキシュンリュウ]
1904年生まれ、1971年逝去。神奈川県平塚市の曹洞宗松岩寺に生まれる。12歳で静岡県周智郡森町の蔵雲院の玉潤祖温老師に弟子入り、駒沢大学在学中に蔵雲院住職、1936年に静岡県焼津市の林叟院の住職となる。1959年渡米し、サンフランシスコ桑港寺住職となる。1962年サンフランシスコ禅センターを設立。1967年カリフォルニア州タサハラにアジア以外では最初の禅院である禅心寺を開く。1971年に68歳で禅センターにて逝去。渡米12年の間にアメリカにおける禅の基礎を築いた。欧米では20世紀を代表する精神的指導者の一人とされる
松永太郎[マツナガタロウ]
1949年、東京生まれ。1972年、アメリカ留学。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はっせー
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
キジネコ
井月 奎(いづき けい)
SOHSA