サンガ新書<br> 禅マインド ビギナーズ・マインド

サンガ新書
禅マインド ビギナーズ・マインド

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  • サイズ 新書判/ページ数 308p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784905425168
  • NDC分類 188.8
  • Cコード C0215

内容説明

欧米では禅に「二人の鈴木」がいるといわれる。一人は鈴木大拙、そして、もう一人は鈴木俊隆。二〇世紀初頭、鈴木大拙により欧米に紹介された禅は、一九六〇年代以降のカウンター・カルチャーの只中で、鈴木俊隆により、多くの若者たちに影響を与えながら、実践的な坐禅となった。本書は、初めて禅の修行に触れ、坐禅を組むアメリカ人に向けて、誰にもわかる平易な表現で、禅の神髄、悟りの世界を語った、俊隆の法話集である。アメリカに渡った禅を語るとき、本書をなくしてなにも語ることはできない。一九七〇年の出版から現在に至るまで、世界二四カ国以上で翻訳され、支持されている。

目次

プロローグ ビギナーズ・マインド―初心者の心
第1部 正しい修行(姿勢;呼吸;コントロール ほか)
第2部 正しい態度(一途の道;繰り返し;禅と興奮 ほか)
第3部 正しい理解(伝統的な禅の精神;無常ということ;存在の質 ほか)
エピローグ 禅の心

著者等紹介

鈴木俊隆[スズキシュンリュウ]
1904年生まれ、1971年逝去。神奈川県平塚市の曹洞宗松岩寺に生まれる。12歳で静岡県周智郡森町の蔵雲院の玉潤祖温老師に弟子入り、駒沢大学在学中に蔵雲院住職、1936年に静岡県焼津市の林叟院の住職となる。1959年渡米し、サンフランシスコ桑港寺住職となる。1962年サンフランシスコ禅センターを設立。1967年カリフォルニア州タサハラにアジア以外では最初の禅院である禅心寺を開く。1971年に68歳で禅センターにて逝去。渡米12年の間にアメリカにおける禅の基礎を築いた。欧米では20世紀を代表する精神的指導者の一人とされる

松永太郎[マツナガタロウ]
1949年、東京生まれ。1972年、アメリカ留学。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

116
考えさせられる本であった! この本はアメリカに渡って禅を広めた鈴木俊隆さんが書いたものである。スティーブ・ジョブズさんも愛読したと言われている本である。内容は禅についてのものである。禅をすることは日常であり、日常はまた禅であるといった感じのことが書かれている。中学生の修学旅行のとき禅体験をしたが、このような難しい話はされなかった。禅は正しくすることが大事であり、続けることも大事だとわかった。この続編の本もあるので是非読みたいと思った!2019/07/29

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

65
2021/04/13

キジネコ

56
悟りは、然程重要ではない。と禅書は云います。仏性は己の中にある、のみならず全てを人は既に持っていると話します。過去に捉われず、未来の幻影に拘泥せず只管「今」を如何に行動するか?感じる事、座る事を修行・命の営みだと説きます。悟りは日常にある。しかし悟ったことに意味はない。而して忘れるに如くはない、と断じます。座る蛙と待つ蠅の話に出会って、読者は「阿!」と叫び、暫くして「吽!!」と頷く。悟りは影の様なものではないか、と感じました。己の影です。何が己を照らすか?私たちは光の中にいる。脳がグルッと回る爽快な読書。2019/10/17

井月 奎(いづき けい)

49
私(きわめて自己流ですが)坐禅を行っているのです。このごろはこの本を少し読んでから行っています。で、私、悟りを得ました。人は、少なくとも私は悟りを得ることができないことを悟りました。いや、冗談半分、本気半分です。で、いいのです。悟らなくとも人はかまやしないのです。人は同じような毎日を真摯に、力の限り生きればいいのだと思います。行いを修める。それが修行でしょうから。同じところを走っていると思っても、そこはらせん階段のようになっていて、気が付くと見晴らしが全くちがう、素晴らしいところにいるのだと思うのです。2020/04/09

SOHSA

45
《kindle》今までに読んだ禅に関する本の中で最も解りやすく最も腑に落ちた一冊だった。鈴木俊隆師の暖かくかつ厳然とした人柄が文を通じて読み手に伝わり、あたかも眼前で説教を聴いているような心境になった。師が渡米しアメリカに禅が広まった理由がよくわかった。続けて第2巻も読んでみたい。2020/04/14

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