内容説明
戦後、長い年月が流れ、およそ六十年の後、遺族の下に安部少尉の遺品が届けられた。それを目の当りにしたのが、安部の遺族でもある本書の著者であった。「安部少尉は二度死んだことになっている…では本当の命日はいつなのか?また特攻とは一体何なのか?そして特攻に散った彼の人生とは…?」それをきっかけに著者は、「安部正也がこの世に生を受けてから二十一歳で特攻死するまでの生き様」と、「むごい時代に生まれ育った若者の、信じられないほどの強烈にして壮絶なドラマ」があるのを知ったのだった。この混迷の時代に「命の大切さ」と「至純の魂」とを伝える感動の実話。
目次
第1章 突然舞い降りた特攻兵
第2章 知覧の旅
第3章 黒島の旅
第4章 特攻兵の誕生
第5章 第一回目の戦死
第6章 第二回目の戦死
著者等紹介
福島昂[フクシマタカシ]
1935年熊本県生まれ。’60~’95年、(株)電通勤務。香港・ドイツ・ニューヨーク駐在。’95年、ワールドカップ日本招致委員会相談役就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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