内容説明
ラーゲリ(ソ連強制収容所)で八年間、過酷な労働を強いられ、人間として、体験すべきことではないことを体験し、帰国後の生を、いまだ解放されざる囚人のように生きつづけた詩人・石原吉郎の苛烈な生と死。「忘れられた」詩人を再発見し、生きることの意味、倫理のあり方を正面から問い直した、著者「幻の処女作」ついに刊行!
目次
第1章 喪失―あるいは私
第2章 望郷―あるいは海
第3章 非在―あるいは時
第4章 関係―あるいは点
第5章 幼年―あるいは母
第6章 新生―あるいは信
第7章 単独―あるいは夢
第8章 寂滅―あるいは歌
著者等紹介
勢古浩爾[セココウジ]
評論家。1947年大分県生まれ。明治大学政治経済学部卒。1988年、第7回毎日21世紀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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