内容説明
なぜ、彼は「自らプロを辞めた」のか?Jクラブの契約更新オファーを断り、25歳の若さでプロサッカー選手を引退。働きながら5部リーグでプレーしJFL昇格を牽引、「サッカーの意味」を思考し続ける異色アスリートによる体育会系の「解体と再構築」
目次
第1章 Jリーガーのセカンドキャリアは不幸か?
第2章 夢/やりたいことがないとダメか?
第3章 利他的なスポーツはあり得るか?
第4章 クソ人間でも上手ければ許されるか?
第5章 グレートなチームは存在するのか?
第6章 スポーツに価値はあるか?
著者等紹介
井筒陸也[イズツリクヤ]
1994年、大阪府生まれ。幼少期よりサッカーをはじめる。大学4年次に、キャプテンとして二度の日本一を含む四冠を経験。卒業後は、J2の徳島ヴォルティスに加入。2018年、noteで『敗北のスポーツ学』をスタート。同年、キャリアハイの33試合に出場するも、契約延長のオファーを断りJリーグを去る。2019年、Criacao Shinjukuに加入、株式会社Criacaoに入社。同年、関東1部昇格。2021年には、キャプテンとしてJFL昇格に貢献。そして、現役引退を発表。現在、クリアソンのブランド戦略に従事。新宿のカルチャー、社会課題と、サッカークラブの可能性について研究している。関西学院大学社会学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
Jリーガーのセカンドキャリアは不幸か: ギャンブルへの自覚 職業であなたは説明されない なぜ転職は難しいか 夢/やりたいことがないとダメか: Jリーガーは夢を叶えたか やりたいことなんてない 困難=不幸・いくつかの理由 利他的なスポーツはあり得るか: 消失するモチベーション 他者観の欠如 安定とレバレッジ クソ人間でも上手ければ許されるか: ゲームとメタゲーム グレートなチームは存在するのか: チームスポーツの現実 裏切り スポーツに価値はあるか: 意味と勝利 お掃除的スポーツ 可視化される社会そして共感2022/05/08
つじー
1
本気でスポーツに取り組んだ者にしか書けない思考の記録。体育会系のやってきた道を追体験できる。自伝のようでもあり自己啓発のようでもあり不思議な本。 2022/03/20
まっこり
0
サッカーには特に興味はないが、SNSで面白いとみて読んでみました。 サッカーが社会に通じる話、心理学要素も詰まっており大変読み応えがあり面白かった。 サッカーを始めた理由は後付けであり、人は針路は選択できず今をどう生きるかが重要だと書いてあり共感した。 今キャリアプランが叫ばれているが、まずは自分を棚卸しして、どう行きたいかの現在地をまず明確にする必要もあるなと感じ、心理学でもありキャリアに対する本でもあった。2023/06/13