内容説明
スペイン全土で議論沸騰の問題作!正統派ジャーナリストが世に問うモウリーニョの功罪。
目次
号泣―潰えたファーガソンの後継者という夢
噴火―モウリーニョが会長に愛された理由
市場―影のボス、代理人メンデスとの二人三脚
喧嘩―やられたらやり返せ!場外乱闘の日常
屈辱―5‐0で迷走した戦術、歪んだ人間関係
恐怖―広がる不信、分裂する選手。最初の反乱
“負ける準備をしておけ”―対バルセロナ。信じがたい命令の真意
反逆―目潰し事件と審判批判。カシージャス決起
勝利―リーガ優勝。罵倒で力を引き出す人心掌握術
悲嘆―Rマドリー脱出計画開始。ロナウドとの決別〔ほか〕
著者等紹介
トーレス,ディエゴ[トーレス,ディエゴ] [Torres,Diego]
1972年、アルゼンチンのメンドーサ生まれ。マドリッドのコンプルテンセ大学法学部を卒業後、95年『エル・パイス』紙のジャーナリスト講座を受講。そのまま同紙のスポーツ部で働き始める
木村浩嗣[キムラヒロツグ]
編集者、コピーライター等を経て1994年からスペイン・サラマンカへ。98年、99年とスペインサッカー連盟のコーチライセンスを2年連続で取得し、7年間少年チームを指導。06年9月に帰国して、『footballista』編集長に就任。08年12月からスペイン・セビージャに拠点を移し、特派員兼編集長となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
15
アンチモウリーニョ論。モウリーニョにはモウリーニョの言い分はあるのだろう。そうじゃなかったらあんなに成功しなかったはず。2016/03/04
*
9
今もなおサッカー界の"イヤミス"であるモウ政権下のマドリー。「息子のために」「メディアのために」挙げ句の果てには、俺のために…え?と誰もが耳を疑う。しかし、火種を抱えながらチームは進み続ける。彼の率いる軍団は、美しくて醜くて強い。そして、どこまでが「想定内」なのか解らぬほど混迷した事態へ▼誰か明確な犯人がいるわけではない(敢えて言えば、ビジネスとして大きくなりすぎたサッカーそのもの?)。ただこれでは、サポーターは何と戦い、誰を応援すればいいのか?2018/02/21
lop
3
レアル時代のモウリーニョの本。悪意に満ちすぎている。漏れ伝えてくる情報を聞くと、たしかにこういう面もあったと思う。があまりに一方的過ぎて逆に本当かと思ってしまう。この状態ではタイトルとることは難しいので、いい部分もあったと思いたい。2017/01/01
Kazuhiro Miura
3
サッカー史上最高の監督だと思っていましたが、人心掌握に失敗し、ビラノバに眼つぶしを見舞ったり、暴言を吐いたりして幻滅しました。個人的にはグアルディオラの方が上かな。2014/03/08
hatagi59
2
モウリーニョの印象が変わる一冊。ネガティブな面が凝縮された一冊と言っても良いかもしれない。 なぜ、2,3年するとチームを変わるんだろう?変わった後のチームは疲弊しきっているのだろう?と思っていたけど、それへの回答が書かれてある気がした。 著者の言うモウリーニョの3美徳。『相手の弱点を見抜く鋭い嗅覚』、『守備を整備しカウンターを組織する能力』、『メッセージを浸透させ心理的に共感させる説得力』。また心理学的な側面として、『阻害されるという恐怖が心理的なスイッチを入れる最も効率的な燃料であることもわかっていた』2014/07/31