出版社内容情報
昨年は明治一五〇年に相当する年であった。今号では「歴史の転換点─明治維新一五〇周年に思う」をテーマに特集する。転換点は「誰の目から見ても」であり,「私の目から見て」でもあり,「私にとっての(個人的体験)」でもある。様々な視点から見た“福岡の維新”を探求する。
【特集】玄洋社員・小野隆助のこと/朝鮮通信使の終焉をめぐって/草莽 戸原継明論(中):明治九年秋月の乱への一道程/寺子屋師匠から小学校教員になった真宗僧侶:鞍手郡法蓮寺立花大龍の場合/幻の名島神社「縣社昇格願」/「爆弾三勇士」のほんとのこと,ほか
絵葉書でたどる福岡の歴史? 肉弾三勇士銅像(石瀧豊美)
【巻頭言】山口昌男の歴史人類学(石瀧豊美)
【特集】歴史の転換点:明治維新150周年に思う
[特集にあたって]
玄洋社員・小野隆助のこと(浦辺 登)
朝鮮通信使の終焉をめぐって:何度も延期された通信使(今村公亮)
草莽 戸原継明論(中):明治九年秋月の乱への一道程(師岡司加幸)
寺子屋師匠から小学校教員になった真宗僧侶:鞍手郡法蓮寺立花大龍の場合(鷺山智英)
幻の名島神社「縣社昇格願」:旧社格制度下における昇格(安藤政明)
史料「爆弾三勇士」のほんとのこと(解説 石瀧豊美)
【論文】
幕末佐賀藩におけるいわゆるアームストロング砲の製造をめぐって(一):
田中久重と石黒直寛関係史料および文献からのアプローチ(河本信雄)
【インタビュー】
昭和と共に歩んだ人生(下):匁銭と益冨家鯨組(藤本隆士)
【研究ノート】
福岡市西区長垂山に残る道「油坂」について(山崎龍雄)
太閤様の造った道・再考 近世道造りの先駆け(中村修身)
陶工高原五郎七と高原焼について(副島邦弘)
福岡藩において継承された数学探しの旅(後藤ミドリ)
【追悼】
近藤典二氏─近藤先生と私(有田和樹)
近藤典二氏─近藤典二氏主要著作目録(石瀧豊美作成)
早舩正夫氏─早舩さんの万歳三唱(別府大悟)
【歴史随想】
『東海道中膝栗毛 初編』の不思議:第55号での酒井忠輔説の補足として(下畑博明)
【随感】
古文書蒐集折々譚 その2(宮 徹男)
古文書入門講座その七:潜伏キリシタン、福岡藩への配流(鷺山智英)
【本の紹介】近代科学の功罪を撃つ:『近代日本一五〇年』(師岡司加幸)
【歴史散歩】現人神社と裂田溝を歩く(安藤政明・藤野辰夫)
【短信往来】今村公亮/上園慶子/大林憲司/河本信雄/後藤正明/佐伯久美子/坂上知之/高場 彩/安藤政明
編集後記/例会卓話記録
福岡地方史研究会[フクオカチホウシケンキュウカイ]
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