内容説明
弥生時代の北部九州で起こった「鏡・剣・玉」の三器を尊重する文化。三器の最上位にあるのは「鏡」だった。大量の「鏡」が副葬される北部九州の王侯墓にあって、ただの一面も「鏡」が副葬されない「安徳台遺跡群二号甕棺墓」。柄に絹糸が巻かれた見事な拵の「剣」を持ち、国宝に匹敵するほどの「玉」を持ちながらも、肝心の「鏡」を持たないその王侯墓の被葬者とは何者なのか―。八咫烏に導かれ、不世出の考古学者、原田大六に私淑する市井の学徒が挑む「漢委奴國王の金印」の謎。
目次
鴉(序章;稜威 ほか)
金印譚(中山平次郎と原田大六;小烏神社から安徳台へ)
亀井南冥と金印弁
金印の出土地点についての一考
原田イトノ先生の思い出
著者等紹介
月潭眞龍[ゲッタンシンリュウ]
眞心を売る店カッツアーマー代表/原田大六記念館副館長。1971年、福岡県糸島郡(現糸島市)に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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