出版社内容情報
豊かさを求め、アメリカに追従してきた戦後の日本。もはや経済大国の道を歩むのではなく、独立自尊の精神に立ち返り、国民が幸福感を持ちうる文化国家を目指すべきではないだろうか。
歴史を顧み、憲法と日米安全保障条約を一人ひとりが問い直し、対等な日米関係が実現されない限り、日本は真の独立国家とは言えない──。
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著者は、全ての価値観が逆転する戦中戦後の混乱期に教育を受け、社会科の高校教師として35年間、変容するこの国を、地方の教育現場から見つめてきた。憲法問題、家族・教育の変遷に接し、これまでの日本、これからの日本を真摯に考える。
はじめに
■第1章 敗戦と日本のアメリカ化
近代化とともに刻んだ戦争の歴史/終戦/最大の失策、日米開戦/覇権国家アメリカ/敗戦直後の社会の混乱/アメリカ軍の占領政策/日本のアメリカ化
■第2章 日本国憲法とアメリカへの従属
日本国憲法の制定/日本国憲法の平和主義/日米安全保障体制/国民主権を無視した憲法解釈/国家の危機管理機能の低下/自衛戦力の拡充と憲法九条/日本国憲法の問題点/安全保障の面から考える日本の国家体制
■第3章 日本の外交と政治
核軍縮/国際連合の改革急務/国益を守る政治/裏切られた政権交代/自由民主党政権と課題/日本の外交の歴史/地方自治体の合併の弊害/一票の格差/東日本大震災の問いかけ/自然エネルギーの利用
■第4章 変容する日本人の生き方と家族
瑞穂の国日本 日本人の自然観/失われた宗教心/職人文化の衰退/生存権と雇用/産業構造の変容と揺らぐ家族集団/憲法における家族の理念/基礎的集団としての家族/人は環境の中で育つ/躾は幼児期から
■第5章 戦中・戦後の教育
明治維新後、日本が歩んだ近代国家への道と教育/憲法の教育に関する理念と現実/甘えの構図の中で、子どもの自立が阻害される/戦後再び現れた「日の丸・君が代」/「日の丸・君が代」反対闘争の激化、その後/権利と義務の実践学習を/戦時中の青少年と戦後の青少年
参考文献
おわりに
小西 晟市[コニシ セイイチ]
1936年、福岡県朝倉市に生まれる。長崎県、福岡県の県立高等学校教諭として勤務。担当教科は社会公民科(政治・経済、倫理・社会)。1996年、定年退職。退職後は農業に携わる。
内容説明
豊かさを求め、アメリカに追従してきた戦後の日本。もはや経済大国の道を歩むのではなく、独立自尊の精神に立ち返り、国民が幸福感を持ちうる文化国家を目指すべきではないだろうか。戦中・戦後の混乱期に教育を受け、高校教師として35年間、地方の教育現場から変容する時代を見つめてきた著者が、憲法、家族・教育の変遷から、これからの日本を真摯に考える。
目次
第1章 敗戦と日本のアメリカ化(近代化とともに刻んだ戦争の歴史;終戦―ポツダム宣言勧告から受諾まで ほか)
第2章 日本国憲法とアメリカへの従属(日本国憲法の制定;日本国憲法の平和主義 ほか)
第3章 日本の外交と政治(核軍縮;国際連合の改革急務 ほか)
第4章 変容する日本人の生き方と家族(瑞穂の国日本―日本人の自然観;失われた宗教心 ほか)
第5章 戦中・戦後の教育(明治維新後、日本が歩んだ近代国家への道と教育;憲法の教育に関する理念と現実 ほか)
著者等紹介
小西晟市[コニシセイイチ]
1936年、福岡県朝倉市に生まれる。長崎県、福岡県の県立高等学校教諭として勤務。担当教科は社会公民科(政治・経済、倫理・社会)。1996年、定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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