内容説明
昭和45年、筥崎宮夏越祭の宵に友美が出会ったのは、在日韓国人二世・李卜之。周囲の反対を押し切って結婚、その後も続く根強い差別と偏見、そして帰化をめぐる葛藤。家族の中で互いに“異邦”を抱えて生きるとはどのようなことか―部落解放文学賞受賞作「父のなまえ」ほか、愛をめぐって綴られた鮮烈なる自己史。
目次
1 父のなまえ(父のなまえ;また「サランヘ」を歌おうね)
2 母の島(セコイアのある家;母の島)
3 ソウルの雪(出会い;緋寒桜;マスクメロン ほか)
著者等紹介
山本友美[ヤマモトトモミ]
1949年、長崎市生まれ。長崎県立長崎南高等学校在学中、文芸部に所属。1981年より松原新一氏主宰の「久留米文学教室」に入る。1994年より田島栄氏と親交を得て薫陶を受ける。同人誌『河床』編集・発行人。日本聖公会信徒。日本国際ギデオン協会会員。「父のなまえ」で第36回部落解放文学賞(記録文学部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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