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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
34
今上天皇が「平成に戦争は無かった」と述べられた時代が終わろうとしているときに、実はサブカルは、歪んだ形で好戦的で暴力的なイメージを増殖させてきた。その歪みは「敵」の表象として論じることができ、その「敵」の着眼点こそ日米の勝敗の分かれ目であったように、我が国の克服すべき問題である。本書は以上のように要約できます。他方で、それがなぜウルトラマンにだけ代理されているのかに必然性は感じられません。読んでいて常に頭の片隅にあったのは加藤典洋のゴジラ論でした。そぎ落としたものの微かに残った武器で論を張っていく加藤に対2018/12/30
梟をめぐる読書
9
幼い頃に『ウルトラマン』を見た記憶は数えるほどしかないのだが、怪獣との決戦のたびに都市郊外にある開けた空間へと舞台を移す「演出」には子供ながらに疑問を感じていた。本書の著者はそのフラットな“背景”こそがまさに「戦後」の「風景」であったことを指摘し、丸谷英二から庵野秀明へと至る戦後サブカルチャーの系譜を明らかにして見せる。敗戦の否認から「戦争」をフィクションとして扱う作品が戦後に氾濫したという指摘はとりわけ重要で、怪獣特撮に見られる「専守防衛」の思想は「侵略国家」という現実を否認した結果とも解釈できる。2019/06/21
Hiroo Shimoda
8
「ウルトラマンと」とあるがそこまでフォーカスされた印象は無く、特撮全般に広く触れたサブカル論。当たり前だが戦後は戦中と地続きであることが特撮を通して明示される。2019/03/23
ハナさん*
5
2018年12月20日第1刷。「ウルトラマンシリーズを、さらには特撮文化そのものを文化史的に考察しようとする評論」(p.4)集。超ナナメ読み。ウルトラマンシリーズは、作品内容の研究や成立過程の検証は進んでいるが、「『ウルトラマンシリーズが戦後サブカルチャー史のなかで、ひいては戦後日本社会の作り出してきた精神や美学のなかで、いったいどういう位置を占めるのか』という文化史的な問い」(p.5)が、課題として残されているという問題意識から、その考察を行っている。成果はまぁボチボチ。自身の研究に役立つものはなかった2025/06/15
ZUSHIO
4
サブカルチャー評論としては、やや学術的すぎてあまり楽しめなかったが、勉強にはなった。表題のウルトラマンについての評論も少なめで、かといって戦後サブカルチャーを総括するには狭すぎる印象。2025/11/21
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