内容説明
『資本論』第3部エンゲルス版第33~36章に使われた草稿部分を取り扱うこの巻では、まず、「混乱」と題された、各種文献からの抜粋ノートを見る。マルクスはここで、理論的把握の欠落がもたらす諸概念の無区別と混同を衝き、貨幣市場の当事者と経済学者のてんやわんやを嗤う。続いて、信用システムが最終的には貨幣システムから離れられないことを論じ、利子生み資本の理論的分析を終える。最後に、利子生み資本と信用制度とを歴史のなかに位置づける。
目次
第3篇 信用制度下の利子生み資本(続き)(「信用制度下の流通手段」および「通貨原理と銀行立法」(エンゲルス版第33章および第34章)に使われたマルクス草稿について
「貴金属と為替相場」(エンゲルス版第35章)に使われたマルクス草稿について)
第4篇 資本主義以前の利子生み資本(「資本主義以前」(エンゲルス版第36章)に使われたマルクス草稿について)
著者等紹介
大谷禎之介[オオタニテイノスケ]
1934年、東京都に生まれる。1957年、立教大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科に進む。1962年、東洋大学経済学部助手。同専任講師、助教授を経て、1974年、法政大学経済学部教授。経済学博士(立教大学)。1992年から、国際マルクス=エンゲルス財団編集委員。2005年から、法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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