出版社内容情報
ぼそぼそ声のフェミニズム
内容説明
就活・婚活、非正規雇用、貧困、ハラスメント、#MeToo…現在の社会が見ないようにしてきた問題を、さらには、それと闘うはずのフェミニズム理論や社会運動からすらこぼれ落ちてきたものを拾い集めて、つぶやき続ける―“私”が、そして“あなた”が「なかったこと」にされないために。「弱さ」と共にある、これからのフェミニズムのかたち。
目次
はじめに ぼそぼそ声のフェミニズム
1 “私”から出発し、女性の貧困を見据えること(ないものとされてきた女性たち;教える/教わる「女性の問題」;シューカツを巡る“大人”の欲望のまなざし ほか)
2 女性を分かつもの(労働の「他女」/アカデミックなフェミニズムの「他女」として叫ぶこと;“偽装”婚活迷走レポート;「愚かさ」「弱さ」の尊重)
3 新しい「運動」へ(「自立」に風穴を開けるために;「気持ち悪い」男・「気持ち悪い」出来事;真空地帯としての社会運動 ほか)
著者等紹介
栗田隆子[クリタリュウコ]
1973年生まれ。大阪大学大学院で哲学を学び、シモーヌ・ヴェイユを研究。その後、非常勤職や派遣社員などのかたわら、女性の貧困問題や労働問題を中心に新聞・雑誌等で発言。2007年から雑誌『フリーターズフリー』を編集委員の一員として3号まで出版。2008年、「女性と貧困ネットワーク」呼びかけ人となる。2014年~2017年、「働く女性の全国センター(ACW2)」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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