内容説明
世界の農村の貧困状態、それを生み出し再生産しつづけているシステム、農業・農民の変化とその存在の多様性、それらを歴史的かつ同時代的に読み解き、グローバリゼーション下の農業の現在とこれからを考察する。
目次
序章 農業変化の政治経済学
第１章 生産と生産性
第２章 資本主義の起源と初期の発展
第３章 植民地主義と資本主義
第４章 農耕と農業、ローカルとグローバル
第５章 新自由主義的グローバリゼーションと世界農業
第６章 資本主義的農業と非資本家的農民？
第７章 農村における階級形成
第８章 階級の複雑さ
著者等紹介
バーンスタイン，ヘンリー［バーンスタイン，ヘンリー］［Ｂｅｒｎｓｔｅｉｎ，Ｈｅｎｒｙ］
ロンドン大学東洋アフリカ学院（ＳＯＡＳ）名誉教授。開発問題・農業経済学の泰斗。現在、中国農業（農業）大学人発学院（北京）の客員教授を務めている
渡辺雅男［ワタナベマサオ］
一橋大学大学院社会学研究科教授、社会学博士
松岡浩平［マツオカコウヘイ］
一橋大学社会学部学士課程修了、民間企業勤務
山岸拓也［ヤマギシタクヤ］
一橋大学大学院社会学研究科修士課程（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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評者が大学院時代に、こうした文献があったなら、また違った視点で研究できていただろう、というちょっと出版されたのが2年前、邦訳が今年らしく、惜しい本だ。理由は、従来の農業経済学よりも国際政治経済学の方が評者の問題意識に近かったことが影響しているためだ。政治経済学の問いでは、世帯→共同体→地域→国→グローバルな経済の経済編成に適用できる（５０ページ）。同感だ。現代は、WTOレジームではなく、TPPという24分野の自由化、規制緩和に日本は翻弄されつつあり、今後の政治経済の姿はTPPレジームに関心が集まるだろう。2012/10/02
