出版社内容情報
世界を股にかけて歩きまわった二人の作家が、聞きかじった各国の断片的言語を、大胆にかつ気まぐれに解釈する。広い視野と豊かな体験で綴った世界旅行エスプリ集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
relaxopenenjoy
5
少々時代が古いけど面白かった!おふたりの博識ぶり!世界中の色々な国々の言葉と、ちょっとしたエッセイ。お酒や、女性ネタ(一般の女の子?や商業的な女性など)も豊富w 差別について考えさせられる話や、政治的な話、社会学的話も。メモ 小田氏は古代ギリシャ語専攻だったそうな。開高氏は、イスラエルでアイヒマン裁判の傍聴。ルーマニアやブルガリアなど東欧も。2023/02/17
がんぞ
5
学生時代から二十数年ぶりに再読。両著者ともインテリ話術で女にモテル/ポーランド語オシュビェンチムがドイツ語でアウシュビッツ「匹敵する射程の運動を二十世紀に求めるなら中国共産党の大西遷があるばかりではなかろうか」(K)20世紀後半も国共内戦・テト攻勢・ポルポト・ビアフラ・ルワンダ…。ユダヤ人には4千年の抑圧の歴史「私の宗教はJew」/平和主義者の池田大作氏は絶滅収容所に行ってないと思う/ソ連の酒場でイスラエル舞曲が演奏されるとユダヤ人は飲むのも話すのも放り出して踊り狂う。『この国には民族差別は無い』と言うが2011/06/08
M2
4
もう少しドイツ語を知りたかったな・・・・。あまり知らない言語の小話が知れて良かった。2018/02/16
がんぞ
2
開高は世界の広さを感じさせ、小田は歴史の怨みを書こうとする。両者若くシモネタ多い/ユダヤ人は黒人を差別する。coloredなんて上品に言うな奴らはniggerだ(アメリカは自分の思ったことは正しい、コミュニティー民主主義の国だから現在も内心思うものは多いだろう)/小田は南米でAmericanというと差別されたという←(開高)インディアンと思われただろうね/開高は中国で、毛沢東・周恩来・陳毅・郭沫若・巴金・茅盾の肉声を聞いた。思い出から音声が消え、北京站ペイチンチャン、駅で夜間勤務の少女の呼び声だけが残る2021/05/24
Hong Kong
1
あとがきに古いと書いているが更に古い。でも楽しい。2013/05/07