内容説明
著者渾身の第二弾!歌に隠された奥深い宗教性。そして恋愛の真実とは?これらの言葉の中に込められているのは、矛盾が矛盾でありながら矛盾ではなく、あらゆる存在は無意味に分離されているのでもなく、存在するものはすべて「ねじれながら」もつながっているという感覚である。ここに描かれている世界観は、不条理の世界ではなく、かといって幻想の世界でもない。仮に何もかも失うほど絶望に打ちのめされたとしても、人の人生はそれで終わるわけではない。「すべて失くしてもすべては始まる」のである。なぜなら、この宇宙にあるものは、すべてが一つにつながっているからである。
目次
序章 歌手・中島みゆきの由来
第1章 逆説的成功の系譜
第2章 孤独と絶望
第3章 愛の喪失と復権
第4章 魔女か預言者か
第5章 絶対矛盾的自己同一の世界
第6章 「夜会」という表現手段
付録 夜会「24時着0時発」観劇記
著者等紹介
林晃三[ハヤシコウゾウ]
兵庫県神戸市生まれ。同志社大学中退。現在、自由業。聖書と進化論の研究等をライフワークとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たなかか
1
歌詞の分析本はなるほどと思う反面深読みしすぎー とおもったり 微妙な感覚 ちゃんと聞いてみよう2016/01/03
m.holmes
0
自分がなぜみゆきさんの歌に惹かれたのか、この本を読んでわかった気がする。 「旅は まだ終わらない」 読み終わった後にみゆきさんのある曲のフレーズが頭にふっと浮かんできた。2013/08/02
石橋
0
一方的なみゆき論。こういう押しつけは文学よりも音楽方面で特に不愉快。自由に聴かせて欲しい。ならば読むなと言う話だ。そうだそうだ。読まなければよかった。2012/11/25