目次
第1章 安全はリスクを通して考える(「安全」とはなにか;リスクを小さくする)
第2章 事故原因と安全文化(事故原因をどこに求めるか;組織文化とは何か ほか)
第3章 安全文化を理解する(安全文化は組織文化の安全に関する側面;組織文化のモデル ほか)
第4章 健全な安全文化の姿とは(安全文化の特性;個人の役割 ほか)
第5章 組織の安全文化を育成する(安全文化の評価;安全文化評価の留意点 ほか)
著者等紹介
飯田裕康[イイダヒロヤス]
公益財団法人大原記念労働科学研究所客員研究員。電気通信大学卒。主な研究領域は、航空管制・発電プラントなどの大規模システムや医療機関等の安全に関わるヒューマンファクター、事故事例解析、組織文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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トリッコロ
4
海外ビジネスの経験ではSafety Cultureの違いを感じさせられたが、これは和訳の安全という意味が日本人を混乱させており、「危険な状態を最小化にするか除去する事を求め続ける活動」と同義ではないことだ。「ゼロ災」と言う考え方も誤った活動であり、これでは安全を常に改善していくことには繋がらず些細な災害はトップに報告されない。2021/08/09
The pen is mightier than the sword
1
原子力安全をベースとした安全理論に関する本は読んでこなかったので、目新しさがあった。もちろん、AIChE的なプロセスセーフティの文脈での安全文化と重なる部分も多いが、新たな気づきも多かった。IAEAが示した安全文化の定義「安全に関する問題に、まず最初に注意を向けること」、「監査部門や監督官庁とのオープンかつ率直な意思交換」、「尊重し合う職場環境」などのキーワードが印象的である。もっと読み込んで咀嚼していこうと思う。4752022/11/26