高津川―日本初の女性眼科医 右田アサ

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784905042440
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

医療裁判を闘う平成の女性、女性眼科医の道を拓く明治の女性。医療小説書き下ろし。

著者等紹介

若倉雅登[ワカクラマサト]
井上眼科病院名誉院長。北里大学客員教授、東京大学非常勤講師、日本神経眼科学会理事長、アジア神経眼科学会会長、日本眼科学会評議員、日本眼科手術学会理事、心療眼科研究会代表などを兼任。1949年東京生。80年北里大学医学研究科博士課程修了、同学専任講師。グラスゴー大学シニア研究員、北里大学助教授、井上眼科病院副院長を経て、02年から院長。12年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のりーの

6
日本で女性医師がほとんどいなかった時代に医師としてその道を切り開くアサの強さと、対等に仕事ができるようになった現代で一部の患者からは女医だからと正当に評価されない典子。対照的ではあるが共に仕事に対しての真っすぐな姿勢や思い悩むところは昔も今も変わらない。二人を見習いたい。(図書館本)2016/05/16

pom

4
著者は眼科の中では有名な井上眼科名誉院長!!意外に文章うまい。医療訴訟は最近減ってきており患者側が負けるケースが多いそう。現代の主人公典子は患者に訴えられ勝訴した後病院を退職してしまう。患者から敵意をむき出しにされひどい目にあった後、疲弊し保身的になったり仕事ぶりが変わるということは分かるような気がする。右田アサについては初めて知った。苦労して医師になり道半ばで早世されたのは残念。益田に帰って恩返ししたかったと思う。2015/12/20

ゆい

4
いつもこちらの先生にお世話になっているので、頑張って読んで見ました。現代の女性眼科医、日本初の女性眼科医のストーリーが交互に描かれていきます。眼科についての知識と現代の医療の問題点、当時女医になることはいかに大変だったのか、更に彼女達の心理描写まで詰め込まれていて、かなり盛りだくさん。読み応えあります。右田アサがあまりにも早く亡くなってしまって残念。2014/03/30

wasabi

4
女医黎明期というか、職業女性への差別甚だしき明治において、国内で初めて眼科医になった女性の苦労と気概はいかなるものか。それも、都会地のお嬢様ではなく、島根県の石州で養女として家に尽くす娘の実録だという。現代医療での医師と患者とのコンセンサスのあり方を含めて、考えさせられることの多い一冊だった。2012/05/21

ティパリン

4
医者側と患者側の意思疎通が十分でなかったために起こった医療裁判がひとつのテーマ。自信をなくした現代の女性医師が、男尊女卑が激しく女性が医師になることへの偏見に満ちた明治時代に医師を目指す一人の女性の人生を辿るうちに立ち直っていく。医療とは何かを考えさせられた。2012/09/05

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