内容説明
ぼくがみつけたたいせつな時間。一平くんの小さな発見を、あたたかく描いた物語。
著者等紹介
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
1958年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本を中心に翻訳家として活躍するとともに作家・画家として絵本や童話作品を数多く手がけている。『どうぶつがすき』で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』で野間児童文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
138
雑踏の中でのひとりぼっち。心細かっただろう。その後の周囲の優しさに胸が熱くなった。「月はしずかにひとりぼっち 太陽はどうどうとひとりぼっち ぼくもぽっかりひとりぼっち でもこのひとりぼっちは気持ちいい。」ひとりぼっちもいろいろ。そしてひとりぼっちの時にこそ、素敵な経験が待ってるんだなぁ。表紙のキラッと光る星が印象的。素敵な一冊でした。2021/06/03
とん大西
126
たまにこういう絵本を読むと心が洗われるような気持ちになります。「ひとりぼっち」なことは何もかもネガティブではない。家族の団欒も朝の訪れも、むしろひとりぼっちだからこその出会いもある。…つくづくと…子供にとって良書とのめぐりあいは大切なのだと考えさせられます。我々はイマイチな本でも切り替えて次の作品にトライできます。それは大人の経験値のなせるわざなのでしょう。多面的で肯定感をうったえかける本作のような良書とたくさん出会うことが子供の心の豊かさにつながるんやろねぇ(ちょいと真面目なこと書いてしもたわょ)2021/06/02
けんとまん1007
109
タイトルと装丁で、思わず手に取った。ひとりぼっちという言霊は、こう考えると、とても広いものだ。ひとりぼっちというのは、ある瞬間を切り取ったこと。そこだけでずっとということはない。そこから始まる時間。そうそう、種を蒔いて芽が出る前の時間と同じ。どんな風に育つのかなあ~。2021/10/28
☆よいこ
87
児童書。マイペースな男の子は会話に置いてけぼりにされたり転んでしまったり、ちょっと悲しい。だけど「なれてる」と言い訳してうつむく。ママを探していたらカメを拾って、商店街で迷子になってしまった。周りの人がなんやかんやと話しかけてくる。ぼくはもう、ひとりぼっちじゃなかった。疲れて眠っていた夜、ふと目が覚めると夜明け前。月はしずかにひとりぼっち。太陽はどうどうとひとりぼっち▽優しいお話でした。2021年刊2023/11/01
馨
85
児童書。独りぼっちだった一平くんが、お母さんを探しに行くことでいつの間にか一人じゃなくなっていく。こういう人と人が当たり前に助け合う風潮ってまだあるのかな。大事だと思います。2025/06/14
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