内容説明
経済成長著しい現代中国。しかしそこにはさまざまなひずみが生じている。経済格差、農村の疲弊、環境汚染、役人の腐敗、民族問題、人権抑圧…。本書は、経済成長の負の側面とも言えるこれらの問題を、痛烈に、あるいはユーモラスに批判する「戯れ歌」を、中国庶民の心に寄りそって分析し、今の中国社会の様相を読み解こうとするものである。
目次
第1章 改革開放路線の始まり(改革開放路線の前;いざ改革開放―白猫でも黒猫でもネズミを捕る猫はよい猫だ;嗚呼、開放…;広がる地域格差)
第2章 江沢民、国家主席に就任(民主化要求運動がもたらした変化;江沢民共産党総書記誕生;しわ寄せはいつでも農民へ;江沢民を打ち出せ)
第3章 胡錦涛の時代(江規胡随;和諧社会を築け;中国を覆うひずみ)
終章 和諧社会への道のり(官僚の腐敗;環境問題)
著者等紹介
南雲智[ナグモサトル]
1947(昭和22)年、新潟県生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科(中国文学専攻)博士課程満期退学。東京都立大学人文学部教授を経て、2005年辞職。東京都立大学名誉教授。2009年から桜美林大学教授。専門は中国近・現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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