内容説明
賢治は自らの恋を詩に封印した。わずかなキーワードによって『春と修羅』に封じこめられた賢治のラブ・ストーリーを、再びとり出し伝える。文庫書き下ろし。
目次
第1章 シグナルの恋(一夜の旅;文語詩に託された本心;賢治、農学校の教師となる;藤原嘉藤治とレコード・コンサート ほか)
第2章 賢治をめぐる女性たち(第一の恋―岩手病院;第二の恋―岩手公園;第四の恋―三原三部;露の恋 ほか)
著者等紹介
澤口たまみ[サワグチタマミ]
1960年、岩手県盛岡市に生まれる。1982年、岩手大学農学部を卒業。専攻は応用昆虫学。1983年より4年間、岩手県立博物館で展示解説員を務める。1987年、岩手大学農学部に戻り、1989年、修士課程を修了する。1985年ごろより、自然をテーマにした文章を書いたり、子どもたちを対象にした自然観察会を開いたりするようになる。1990年、エッセイ集『虫のつぶやき聞こえたよ』(白水社)で、第38回日本エッセイストクラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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