感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
20
震災の復興を願って、岩手に在住の作家12人のお気に入りの自薦短編を収録した本である。作家は何ができるのか、そのような疑問とも無力感ともとれる一言がすべての作者の言葉に書かれている。これは以前伊坂幸太郎も同様のことを自身のエッセイのなかでのべていた。それだけ感性の鋭い作家、小説家らにとってあの瞬間は僕ら同様に若しくはそれ以上にショックなことだったのだろう。12本の短編は娯楽の提供(故にジャンルも多岐にわたる)、物語の可能性と共に少しでも早い復興を願う祈りのようにも感じられた。2020/07/31
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