内容説明
自由化に伴うエネルギー産業のリストラクチャリングを経済学の基本的なフレームワークで分析し、望ましいエネルギー市場の姿を展望する。
目次
エナジー・エコノミクスの視点
発電部門の産業組織
送電ネットワークの特性
電力市場の公正な競争の条件
発電と送電―自由化の境界条件
発電市場はどのように作られるのか―北欧・英国・アメリカの比較
参入の制度設計と託送料金
自由化実験の帰結:カリフォルニアのケース・スタディ
ガス産業の産業組織と競争システム
石油産業の産業組織と市場の圧力
環境問題へのミクロ的アプローチ
エネルギーの卸売市場と小売市場
不確定性:競争・規制政策の革新
ネットワーク型産業における自由化への課題
著者等紹介
南部鶴彦[ナンブツルヒコ]
1942年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、学習院大学経済学部教授
西村陽[ニシムラキヨシ]
1961年生まれ。一橋大学経済学部卒業。関西電力入社。現在、企画室マネジャー。1999年~2001年、学習院大学特別客員教授。2002年より関西学院大学経済学部非常勤講師
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