叢書東北の声
仙台藩士幕末世界一周 - 玉蟲左太夫外遊録

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  • サイズ B6判/ページ数 514p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784904863060
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0021

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

62
誇り高き事務系下級役人の星。仙台藩の下士に生まれ紆余曲折の末(按摩バイトまで経験したらしい)その堅実な事務処理能力を買われて最初の大仕事は函館奉行の巡見随員。その巡見録が認められての更なる大仕事が本書。遣米高級官僚の随員としての渡米日録。ハワイ経由でアメリカへ、帰路はアフリカ・インド洋を横切り香港を経て帰国する10カ月の世界一周。自作の単語帳を懐に公使官僚の現地見学・儀式の多くに随行し食事のメニューや洋式トイレの仕組みから風俗・文化に多様な施設が記録され、その好奇心と観察眼に舌を巻く。紀行文としても一級♪2025/04/30

天の川

48
玉蟲左太夫を知ったのは『拙者は食えん!サムライ洋食事始』という本。彼が実に精緻な覚書を残していることに驚いた。その元本が本書だ。彼の知的好奇心が全方位的に記録されている。提出用記録だけではなく、個人の覚書も披歴されたのは翻訳者が御子孫だから♪無能な上司の愚痴、せっかくの機会を無駄に過ごす同僚へのあきれ、下っ端だけに行動制限がかかる歯がゆさ…漏れ出す本音が面白い。そして、アメリカのフラットな上下関係、女性への敬意、障碍者福祉、印刷所などの産業施設、彼の興味は尽きることがない。→2025/06/10

かのこ

2
見るものすべてを克明に記し、冷静な視点で分析した知的な旅行記。おもしろかったんけど、淡々としすぎてて後半リタイア。2017/04/25

naoto

1
咸臨丸は知ってたけど、こっちは知らなかったなぁ。アメリカ、アフリカ、インドネシア、台湾。それぞれを幕末の藩士が眺める。旅行記って面白い。マルコ ポーロやイブン・バットゥータなんかも読みやすい現代語訳があれば読んでみたいなぁ。2016/05/04

武隈

0
幕末には、こんな人物がいたと思うと唯々感心します。2017/12/09

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