感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大臣ぐサン
5
実家近くの書店で偶然見つけた一冊。中を開いてびっくり!これは大先生も典拠としている『東北怪談の旅』が収録されているではないか!収集の形を取っているのに創作が含まれている点については確かに問題もあるが、怪談集としての読みごたえはかなりの物。佐々木喜善、柳田国男を生んだ東北怪談の遺伝子をしっかりと受け継いでいる。あとがきの「怪談は詩」という言葉も心に残った。最近はネットで書籍を購入することが多いが、書店に赴き、そこでの出会いの喜びを改めて思い出させてくれた一冊でした。2015/01/13
戦狐
5
3年くらい前に読んだがほとんど忘れかけていたので再読。 うわん、おとろし、赤舌などの画図百鬼夜行に出てくる妖怪から“化け蚊”のようなあまり聞いた事が無い珍しい妖怪譚まで幅広く収録されていて、そのレパートリーの多さと俗っぽさに語り部の息吹のような物を感じました。2014/09/11
イコ
4
オチが無い話もあったりするが、それの方が不気味である。短い話ばかりだけど、1話だけ読んでも満足するので、読むのになかなか時間がかかった。壁に逆さまに埋まってる女の話「逆さにされた娘」は印象に残る、まず逆さになってるのが珍しい、そんな怖いのに遭遇した男は壁削って出してあげるし(それでも女は逆さになる)、お願いを聞いて家で住んでいる人が守る為に貼っている護符剥がして殺すのアシストするし、短いのに面白い話であった。2024/09/08
茶器
3
著者が東北で収集したという怪談集。画図百鬼夜行なんかに出てくる妖怪も居たりして、旧来の伝聞なのか、はたまた石燕が東北に広まっての話なのか、もしくは‥‥などと邪推。山田先生曰く「怪談は詩」だという事で、外側をあれこれつついて考えるのは不粋な読み方なのでやめておきます。怪談が生きているのは、いつだって真偽のその先。2016/08/30
mimm
3
怪談集というより民話集、東北の民俗話という感じで興味深く読みました。特に前半「東北怪談の旅」は思わず笑っちゃうもの、温かくなるものも多かったです。でも人外との交わり(しかも馬に至っては人から)がやたら多いのは、何かの暗喩なんでしょうか。話の起こった背景が知りたくなりました。ウチに伝わる話も混ぜて欲しいなーと思ったり。2016/06/25