内容説明
「漢江の奇跡」と呼ばれた高度成長期。韓国の人々が豊かな生活を夢見ていた時、呉圭原は奇抜な表現で資本主義の虚妄をついた。ウィットとユーモアで時代を軽やかに駆け抜けた詩人の軌跡を追う日本オリジナルの詩選集。
目次
明らかな事件―一九七一
巡礼―一九七三
王子ではない一人の子供に―一九七八
この地に書かれる抒情詩―一九八一
時には注目される生でありたい―一九八七
愛の監獄―一九九一
道、路地、ホテルそして川の音―一九九五
トマトは赤い いや甘い―一九九九
童詩集 木の中の自動車―一九九五
鳥と木と鳥の糞そして石ころ―二〇〇五
頭頭―二〇〇八
著者等紹介
呉圭原[オギュウォン]
1942年2月14日(陰暦1941年12月29日)、慶尚南道密陽郡三浪津邑龍田里に六人きょうだいの末っ子として生まれる(戸籍上は1944年生まれ)。本名、呉圭沃。東亜大学法学部卒業。1968年『現代文学』に発表した作品で詩人として認められて以来、小学校教師、会社員、出版社経営などに携わりながら詩作を続け、1983年からはソウル芸術大学文芸創作科教授として後進を指導した。現代文学賞、燕巌文学賞、怡山文学賞、大韓民国文化芸術賞などを受賞。2007年2月2日没
吉川凪[ヨシカワナギ]
大阪生まれ。仁荷大学国文科大学院に留学して韓国近代文学を専攻。文学博士。金英夏『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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