内容説明
ケータイはいまや、「話す」はもちろん、「読む」、「書く」、「観る」の日常実践を持ち運ぶ、歴史上最も普及率の高いメディアである。このモバイル・メディアは近代以来、全地球的な規模で大衆化した唯一のメディアと言っても過言ではない。本書はケータイが日常にはいりこむことで、私たちの暮らしがどう変わり、どのような文化が生まれたのかを都市伝説やワークショップを通して異化し、解読する。
目次
ケータイの日常
第1部 いかにしてケータイにとりくむか(ケータイ言説から見る;日常性を探る:メディア・実践・文化;方法論の検討)
第2部 日常性のまなざし(ケータイのフォークロア;ケータイのものがたり;ケータイのパフォーマンス)
ケータイのかくれた次元
著者等紹介
金〓和[キムキョンファ]
1971年生まれ。韓国ソウル大学人類学科卒業、東京大学学際情報学府博士課程修了(博士・学際情報学)。韓国日報の記者、大手ポータル・サイト(Daum)の事業企画担当、オーマイニュース・インターナショナル(日本法人)のCOO取締役などを勤めた。東京大学情報学環助教を経て、現在は神田外語大学の専任講師。専門はメディア論、デジタル・メディアの文化社会学、メディア人類学。著書に、『世相を変えたメディア』(KPIPA優秀著作当選作)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。