世界99〈上〉

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世界99〈上〉

  • 村田 沙耶香【著】
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  • 集英社(2025/03発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087718799
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

小説というものの輪郭が、いわば地球を覗く窓の形が、本書によりまた大きく更新されました。
それはつまり、この本の中で初めて寛げる人がいるということです。
救済と爆弾は同じ姿で在れるのだと気付かされました。
朝井リョウさん(作家)

本当は貴方もわかっていたんだろう? と迫る声が脳内に鳴り響く。
熱に浮かされるようにページを捲る手が止まらない。
これは本型ワクチン。
世界99に誘われ、もう元いた場所へは戻れない。
宇垣美里さん(フリーアナウンサー・俳優)

足元の地面がふいになくなり、
正常と異常の境目が消え失せ、目眩がする。
人間という生き物の滑稽さ、グロテスクさ、美しさ、不思議さが、
この本の中にすべて詰まっている。
岸本佐知子さん(翻訳家)

空子がこの世界で体に蓄積する小さな暴力の音とか、風とか、どれも僕の心に刻まれていきました。
物語で一緒に過ごせた時間は、僕の宝です。
ロバート キャンベルさん(日本文学研究者)


この世はすべて、世界に媚びるための祭り。

性格のない人間・如月空子。
彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。
空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。
ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。
当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。

3年以上にわたる著者初の長期連載がついに書籍化。
村田沙耶香の現時点の全てが詰め込まれた、全世界待望のディストピア大長編!

【著者略歴】
村田沙耶香 (むらた・さやか)
1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年「コンビニ人間」で芥川賞受賞。著書に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』『変半身』『丸の内魔法少女ミラクリーナ』『信仰』などがある。

内容説明

性格のない人間・如月空子。彼女の特技は、“呼応”と“トレース”を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」たけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世界は様相を変え始める―。性格のない「からっぽ」の空子の一生と人間社会の終着点を描いた、全世界注目のディストピア大長編!

著者等紹介

村田沙耶香[ムラタサヤカ]
1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年「コンビニ人間」で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

188
村田 沙耶香は、新作をコンスタントにに読んでいる作家です。著者初の長期連載、ディストピア大巨編、村田 沙耶香ワールドが炸裂しています。ピョコルンは、最初犬の名前かと思っていたら、鵺の様で人間の様で、幼気で不思議な生き物ですが、性的虐待を受けていました。上巻は一気読みです。続いて下巻へ、トータルの感想は、下巻読了後に。 https://lp.shueisha.co.jp/sekai99/ 【読メエロ部】2025/04/07

シナモン

99
人によってキャラを使い分け演じる空子。読んでると異常に感じるけど、実は私も空子なのかもとヒヤリとする。人間の内面、本音をズバズバと軽やかに突いていく。人間観察力が凄い。でもここまでは今までの村田沙耶香さんな感じ。「ウエガイコク、シタガイコク…うまいこと言うなぁ。そうそう、この感じ、しびれるなぁ」なんて楽しんでいたけどピョコルンのまさかの展開に呆然。村田沙耶香ワールドは期待を裏切らずキレッキレでした。堪能しました。💘レナは自殺をしたのではなくて、心が殺されたので、身体をそれに合わせただけなのだ。 2025/04/07

美紀ちゃん

71
村田さん好き。脳の構造が全く違うのだと思う。そこが好き。ピョコルン→パンダとイルカとウサギとアルパカの遺伝子が組み合わさって出来上がった生き物。(見た目はどれにも似ていない) 羊のようなふわふわした綿毛で羊をもっとモコモコにしたみたい。ピンクの口に歯が4本。足は短く4本足でよちよちと歩く。愛くるしい姿をしている。10年くらい生きる。甘えん坊。キューキューと鳴き、人間と同じものを食べる。 世界に名前をつけて、キャラを並行世界で同時進行している。 人間はみんな、人類の道具。感想は、下巻で。2025/04/06

ヘラジカ

64
覚悟して臨んだがやはり壮絶。読んでいてしんどい。醜い現実世界に「ピョコルン」と「ラロロリン人」という二つのオリジナル要素を加えたことで、SFやファンタジーになるのではなく、逆に社会の暗部がどぎつく彩色されて更には高精細になったようにすら感じる。第一部にしてかなり圧倒されているが、上巻終盤での展開には呆気にとられた。以前読んで度肝を抜かれた『地球星人』のように、下巻では更なる衝撃が待ち受けているのかもしれない。まるで旧約聖書の「バベルの塔」の逆を見ているようだ。2025/03/07

misa*

50
「性格とは、自分ではなく他人が創るものなのだ」という一文の通り、性格も感情も持たない空子。呼応し、トレースしながら生きていく様は、きっと誰しもが経験してるに違いない事柄なのかもしれない。けどさすが村田沙耶香さん。やっぱりクレイジーなお話になっていく。そしてどんどん読ませてく力が半端ない。ピョコルンの存在、ラロロリン人やら、村田ワールド炸裂。自分の中でも世界1や2はあるし、もっと真剣に向き合ったなら、99以上にもなるのかもしれない。「私が捨てようと努力している未来は、母が生きてきた地獄でもあった」ゾッとした2025/03/26

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