内容説明
過酷な風土を生き抜く人々に魅せられ荒野を旅する写真家、40年の軌跡をたどる。
目次
サハラ 熱風の地平線
ナイル 生命の川を溯る
エチオピア アフリカに残る聖書の世界
グレート・リフト・ヴァレー 驚異の自然のなかで
モロッコ 多様な民族文化
ヴァチカン 西欧文明の中軸
メッカ イスラームの神髄
イラン 救世主の出現
ロシア・中央アジア 帝国崩壊、その後
インド亜大陸 循環する生命
ブータン ヒマラヤの桃源郷
中国 13億、混沌の中華
チベット 輪廻思想を生きる
南米大陸 文明の衝突から500年
旅は続く
著者等紹介
野町和嘉[ノマチカズヨシ]
1946年高知県生まれ。写真家杵島隆に師事、1971年にフリーの写真家となる。1972年のサハラ砂漠取材をきっかけに、ナイル川流域、アラビア半島、チベット高原、アンデス山脈、ガンジス川流域など極限の地を探訪する。厳しい自然環境を生き抜く人々の祈りと暮らしを静謐な映像で捉え、国内外の雑誌に発表。多くの写真集が海外で共同出版されている。1984年『バハル』『サハラ悠遠』で土門拳賞、1990年『長征夢現』『ナイル』で芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会年度賞、2002年に大同生命地域研究特別賞ほかを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
12
ああ、なんて力強く静かな写真たちだろう。異国の地に息づくものの切実さや狂おしさが、誇張されるでも無く当たり前の様にそこにある。世界から切り取られ、既に過ぎ去ってしまった時間の断片から、濃密で匂い立つ様な生きた気配が漂ってくる。ふと気づけば、いつしか写真と現実の境は取り払われ、僕は体だけをここに残して異国の風の中を自在に飛び回るのだ。野町和嘉の写真はどれも好きだが、中でもこの写真集は格別。旅行記としても興味深く読める。2013/05/29
秋田の読書会「あなたと推し本」(二代目)
2
読書会にて紹介された本。写真集。世界の様々な自然と人が紹介以上の解説で。大型版なので広げて眺めたい一冊2025/07/19
あおき
1
泥臭い生身の息吹が感じられ、作者と共に旅をしているような気持ちだった。読み終わってしまったのが残念だ。2014/11/28
トチュウ
0
★★★★☆ 静かだけどとても力強い写真。2018/06/26




