内容説明
戦中、全国の古寺を巡りはじめ、車椅子になっても成し遂げた不屈の写真家。昭和15~53年までの代表作171点と名エッセイを収載。
目次
ぼくの好きなもの
『古寺巡礼』
仏像行脚
母なる寺・室生寺
雪の室生寺
レンズと一体化した土門拳の肉眼(山折哲雄)
仏像の中に自己を発見する創造の旅(横尾忠則)
「弘仁仏」と土門拳(水澤澄夫)
土門拳と古寺巡礼(伊藤由美子)
エッセイ 土門拳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カレー好き
20
土門さんの好きなもの 建築では三仏寺投入堂、薬師寺三重塔、室生寺五重塔、高山寺石水院。仏像では神護寺本堂の薬師如来、薬師寺東院堂の聖観音、臼杵の磨崖仏群。2024/07/03
kumonosuke
4
一つのお寺を撮影する場合、歴史、建築学、風俗なども勉強しなければならず、それを一枚の写真に写し取るのは簡単なことではないと感じた。 話変わって、カメラがある時代とカメラが無い時代の差も悲しい程大きい様な気がする。人類の素晴らしい発明品の一つだ。2014/05/13
J
3
印象的だったのはある塔に対してフラッシュをたいて、長いこと待って現像したら真っ暗で弟子に笑われた、という逸話(何度も出てくる) 写真には写らなかったけど、フラッシュで照らされた塔は確かに美しかった、それは私の心に残ったと土門は述べる。「本当に美しいものは残らない」、「心に取っておく」という表現は今となっては特段珍しいものではない。 しかし、時代を代表する写真家がこれを言った意図や意味を考えると少し複雑である。写真の限界を述べていたとは思わないが、むしろそういった情熱や風景を幾つ持っていられるかということか2023/02/11
裏鬼門
2
表紙は、日本一危ない国宝!2021/04/10
cosx2
2
雪の室生寺、いいね!2012/03/10