出版社内容情報
「あいうえお」はどうして「あえいおう」ではなかったんでしょう。
「私は海へ行きます」は、どうして「私わ海え行きます」ではダメなのでしょう。
いつも当たり前のように使っている「にほんご」ですが、
よく考えると、不思議がいっぱいのことばかり。
「にほんご」が形づくられてきた時代を、ちょっぴりのぞいてみませんか。
ことばの歴史をたどっていると
いつのまにか、この世界をかたちづくってきたあらゆるものを
まるごとつつみこんでひろがってきた
ことばの宇宙をただよっていることに気づくでしょう。
本書は、小学校4年生から読めるようにルビを入れてあります。
<対談>染谷将太「ボールペンはなぜボールペンとなるのか」
1 変化してゆく日本語
ー奈良時代のころ、「母」は「パパ」だった!
2 伝来仏教は科学の最先端 27
ー「天才空海」「秀才最澄」を引き継いだのは明覚だった!
3 名著『反音作法』が日本語の秘密を解く
ー言葉の秘密を解く美しい文字列を編み出す!
4 言葉と文化のるつぼに出会った明覚
ー加賀山代は文化交流の表玄関だった!
5 時代とともに変わる漢字の音
ー漢音でお経が読めなければ、お坊さん失格!?
<対談>井出真理「脚本はいつも口でブツブツ言いながら書いてます」
6 人を救うための言葉
ー言葉が力となる!
7 発音と仮名遣い
ー「こんにちは」はなぜ「こんにちわ」と書かないのか?
8 五十音図は曼荼羅である
ーあらゆる言語も五十音図があれば書き表わせる!
9 見えなくてもあるもの
ー言葉が文化を創っていく!
<対談> 五味太郎「誰かがグズグズとやってきた言葉の面白さ」
付録 加賀温泉郷と日本語文化
(山代温泉/山中温泉/片山津温泉/大聖寺)
山口 謠司[ヤマグチ ヨウジ]
著・文・その他