内容説明
うれしいとき、かなしいときお菓子をひと口食べれば笑顔という花が開きます。大好きな人に思いを伝えたいときけんかしたお友だちと仲直りしたいときお菓子を作って手渡せばきっと気持ちは伝わります。お菓子は人の心をなごませる不思議な力を持っています。お菓子の魔法をあなたにも…。ヨーロッパ伝統のお菓子にまつわる26のお話。
目次
第1章 人名にかかわるお菓子(フランス―ガレット・デ・ロア;イタリア―ズコット;スウェーデン―プリンセストータ ほか)
第2章 土地の特産物を使ったお菓子(ブルガリア―バニツァ;リヒテンシュタイン―クネーデル;ドイツ―シュバルツベルダー・キルシュトルテ ほか)
第3章 ユニークな名前や形のお菓子(イギリス―トライフル;スペイン―ポルボロン;スイス―こねずみ揚げ ほか)
著者等紹介
今田美奈子[イマダミナコ]
東京生まれ。白百合短期大学英文科卒業。ヨーロッパ各国の製菓学校やホテル学校で伝統のお菓子やシュガーデコレーション、テーブルセッティングを学ぶ。「今田美奈子食卓芸術サロン」主宰。2003年にフランス政府より芸術文化勲章、2011年に農事功労章を受章。「国際食卓芸術アカデミー協会」会長。日本ペンクラブ会員
青山みるく[アオヤマミルク]
イラストレーター。雑誌の連載や本のさし絵を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しろのあ
4
お菓子を通してその国の文化や歴史を理解できる、子ども向けながらけっこう奥が深い内容でした。単に甘い!とか、不味い!なんていわないで、文化背景を感じながら味わいたいものです。文がすごく好みで、レシピ以上にポエムにはまってしまいました。2015/02/04
るるぴん
3
子供用のお菓子本なのかな?レシピはとてもシンプルで「作れそう!」という気にさせてくれる。そしてヨーロッパ諸国の成り立ちや雑感、土地に根ざしたお菓子の特徴などの説明が深く、歴史入門にもなりそう。青山みるくさんのイラストが懐かしみのあるメルヘンチックな可愛さでお菓子の世界観をもり立てる。昔の便箋のイラストとか本の挿し絵とかこんなだったよなー。 時間と余裕があるなら、子供と一緒にトライしたい、お母さんにぴったりの本かと思う。2023/06/05
とりみ
1
青山みるくさんのイラスト目当てに読みました。とても可愛い。 お菓子の歴史を知られて嬉しいです。2021/04/30
ジュリ
1
イラストがとってもかわいい。2020/10/20
ワタナベ読書愛
1
26各国の欧州の国々の歴史のあるお菓子、個性的なお菓子をサンリオ風の懐かしい絵とつくりやすいレシピで紹介する。お姫様的なお菓子の図鑑&レシピ本。各国のお菓子の特徴、歴史的背景、製作技術の解説、エピソードなどが小学生にわかるように簡略にまとめられている。読むだけで、浮世を忘れ、お姫様気分で現実逃避できる夢の一冊。上品で美しいイラストと写真を見ていると、お菓子を作る職人の大変さも、植民地支配をされる側の悲哀も全部どうでも良くなる。貴族はこんな感じで日常を過ごしたのかしら。庶民の私は夢の国の舞台裏まで想像中。2020/10/06