内容説明
成長していく兄弟のようすを写した小さな写真集。子どもたちを撮り続けた写真家・石亀泰郎のデビュー作を約50年ぶりに復刊しました。
目次
ぼくらの世界のはじまり
熱ならこれでひやそうよ
牛乳の飲みっくらしよう
ツイストがおどれるんだ
ぼくだって這っていけるよ
ふたりきりで歩いてみよう
キャッチボールむずかしいね
お手つだいができるんだい
ぼくのいってるのわからないの
アッ昌ちゃんが犬になっちゃった〔ほか〕
著者等紹介
石亀泰郎[イシガメヤスオ]
写真家。1934年旧朝鮮生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。60年に独立し、一貫して子どもたちの写真を撮りつづけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
森田望智そっくりおじさん・寺
57
これは可愛い!。夏葉社の本だが、新書サイズの写真集。私は今まで存じ上げなかったのだが、この石亀さんというカメラマンは、『イエペは ぼうしがだいすき』という写真絵本で有名で、松田道雄の『育児の百科』にも写真を寄せていた方だそうだ。本書はその石亀さんが自分の二人の息子を撮影した写真集。もちろん息子さん達が幼児の時の写真集である(当たり前だが)。愛らしい二人の童子を取り巻くそこかしこに昭和の日本の懐かしい風景が。ひとつひとつの写真に微笑ましいタイトルが付けられているのが目次でわかる。おすすめしておきます。2019/09/12
あじ
48
「イエペは ぼうしが だいすき」でお馴染み石亀泰郎氏のデビュー写真集が、50年ぶりに復刊した。復刊に尽力したのは“何度も読み直される本を”モットーに、一人で出版社を運営する『夏葉社』島田潤一郎氏だ。年子のふたりっ子は、ファインダーをちらりとも視界に入れない。カメラを構えた父を、ごく自然に“働く父”へと置き換えていったのかなと想像した。写真のタイトルが、場面の“ストーリー”を教えてくれる。2018/02/03
ぶんこ
30
著者の幼年期の寂しさを思い、自らの子どもが戯れる写真を撮り続けた私写真集。子どもたちがカメラをまったく気にしていないのがいい。背景が「ザ・昭和」なのも懐かしい。こんな自然な瞬間を切り取ったような写真が残る子たちはいいなぁ。親の愛を感じます。宝物ですね。子ども時代は兄弟姉妹が多いのが損した気分でしたが、老年になると実にありがたい存在。2023/08/16
ヒラP@ehon.gohon
14
年子の兄弟への愛情がにじみ出ている、日常生活の記録写真です。 朝鮮半島で終戦を迎え、13歳で叔母の所に養子に行ったという石亀さんの幼少期を想像しました。 きっと子どもに対する愛おしさの源泉はそこですね。 さりげない写真の積み重ねが、石亀さんの人間味を浮き立たせています。2025/05/31
チェアー
14
子どもが二人いるとダイナミックやなあ。泣いたり笑ったり叫んだり。一人が騒ぐと必ずもう一人の反応がある。お兄ちゃんが遊んでくれた時は嬉しかったなあなんて、自分の子どものころを思い出した。2018/03/24




