感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
寺(いつも上品でごめんね)
75
高階杞一の事は知らなかった。しかしこの詩集は島田潤一郎の夏葉社による復刊である。なんでもない詩集だとは思えない。読むと途中で呼吸を止めてしまった。病を持って生まれ、3歳で亡くなった息子の雄介君の思い出を綴った詩集である。雄介君が亡くなったシーンはつらくて切なくて参った。泣いた。こんなにダイレクトで哀しい詩集があるのだ。しかしここにあるのはいっぱいの愛なのだ。私には子供はいないが、胸を打つ。内容を思い出しただけで目が潤む。名作である。是非読んで欲しい。2020/12/16
HANA
42
詩集。最初は装丁と夏葉社の出す本なら間違いないだろう、と軽い気持ちで購入したんだけど…心に残る本との出会いはいつも突然にやって来る。これほど素晴らしい本に出会わせてくれた出版社と偶然に感謝。詩を読んでこれほど言葉が胸に染みたのはいつ以来だろう。決して難しい言い回しを使用しているわけではなく素直な言葉遣いなんだけど、逆にそれが子を失った親の気持ちをダイレクトに伝えてくる。特に亡くなってからの一連の詩は、涙なしにはとても読めない。僕如きの言葉ではこの衝撃は言い表せないが、兎に角素晴らしい一冊だった。2013/06/29
kochi
27
クリスマスの本を探しにびすこ文庫さんへ行って入手。生まれた時から小腸に障害があり、4歳になる直前に亡くなったユッピーを思って紡がれた言葉の数々。同じ父親として、涙なしには… 子供がいてもいなくても、既婚の方も未婚の人も、これはもう読んでいただくしかありません。是非とも読んでください。阪急岡本駅すぐ北のびすこ文庫さん、京都長岡京の恵文社バンビオ店でもお取り扱い中f^_^;2013/12/15
ひさしぶり
25
3歳で逝ってしまった息子を想う父の詩集。夏葉社の復刊。子が親より先に死んでしまう程親不孝なことはない。不憫で思い出すたび悲しみが深くなる。自分より先に死んでしまうことが分かって飼うペットですら喪失感味わうのに、普通だったら自分が老い死んでゆくのが先である筈の生命の期限が子と逆であれば如何に辛かろう。泣ける。2022/10/02
りえこ
15
小さな子どもの小さな命。一歩一歩成長していく姿。初めての言葉、可愛い仕草、どれもとてもいとおしい。かけがえのない子どもへの溢れる想いが詩から伝わり、胸が締め付けられて、何度も涙が出ました。2015/02/20
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