内容説明
やまゆり園事件・植松聖死刑囚やオウム元幹部らの「獄中結婚」。妻となった女性たちの手記。…なぜ敢えて死刑囚と家族になったのか。
目次
はじめに 死刑囚と家族になるということ―獄中結婚の覚悟があるか/意外に多い獄中結婚/死に直面した死刑囚は
第1章 オウム幹部と獄中結婚した妻たち
第2章 やまゆり園事件・植松聖死刑囚との獄中結婚
第3章 連続リンチ殺害事件死刑囚との養子縁組
第4章 附属池田小事件/首都圏連続不審死事件/寝屋川事件/他
あとがき 死刑囚との獄中結婚のとても大きな意義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Chip2
1
文中での一場面、一場面に、一瞬感情が揺さぶられる自分がいた。先進国であるのに、死刑が執行される日本。執行に至るまでは、人権が保たれる事が憲法上正とされるが、実際は家族になってもすぐに面会ができるわけではないという不必要な制限型あることは問題だとは思う。だが、本書は被害者やその家族の補償など国が充分に行えていない状況には触れていない。2025/10/02
卓ちゃん
1
こんなに驚かされた本はない。人間らしさを取り戻してほしいと獄中結婚して献身的に尽くした人、夫や養子縁組した子に代わって事件の被害者や遺族に謝罪した人、この本には登場していないが我が子を殺した犯人の青年を養子にした人。よくこんな人がいてくれるものだ。冷酷非情な死刑囚も、こうした人には心を動かされるらしい。2025/09/08
いさいさ
0
死刑囚と結婚、養子縁組、しかも津久井やまゆり園や池田小襲撃、オウム信者、首都圏連続殺人事件の犯人など、普通なら家族になりたくない方々。この本を読めば少し理解できるかと思ったのだけど、読み終えてもよく分からなかったというのが本音。 凶悪な犯罪者といっても、生育の問題やら、環境によって、本来の生き方ができなくなってしまっている人に寄り添いたいということか? いずれにしても家族になった方々は純粋に死刑囚のことを考えて向き合っているのは理解できた2025/10/01
かず@kazu
0
なんで獄中婚なんてするのか……人によって様々なのだが元の親や家族に変わって自分はまったく関係なかったのに一緒に事件を背負う……並大抵なことではない。 中に出てくる養子縁組をしてその娘さんの結婚相手の親が籍とかの制度はあまり重視しない人だったとかなかなか日本でいないと思った……2025/09/11