北東アジア新書
川路聖謨とプチャーチン―今蘇える幕末の日露外交史

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  • サイズ 新書判/ページ数 156p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784904794777
  • NDC分類 210.593
  • Cコード C0030

内容説明

「日露問題」最大の懸案、北方領土問題の源流を追う。「日露和親条約」の形成過程を検証。

目次

第1章 幕僚としての川路聖謨―海外情勢に揺れる幕府の中で(川路の生い立ち;異国との出合い ほか)
第2章 ロシア帝国の極東開拓―エフィム・プチャーチンの派遣に至るまで(プチャーチンの経歴;日本への派遣理由 ほか)
第3章 ロシア使節団の長崎滞在―日本全権の到着を待つ(ロシア使節団、長崎到着;プチャーチンの対日姿勢 ほか)
第4章 両国使節団の初対面・長崎交渉(第一次交渉)(両者の初対面;長崎交渉開始 ほか)
第5章 下田交渉(第二次交渉)・日露和親条約締結(下田交渉開始;安政東海大地震発生 ほか)

著者等紹介

匂坂ゆり[サギサカユリ]
横浜市出身。学習院女子大学、同大学院修士課程卒業後、モスクワ大学国際教育センターへ語学留学。その後、桜美林大学北東アジア総合研究所に勤務しながら、『川路聖謨とプチャーチン』を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roatsu

14
日露和親条約締結に至る交渉過程、両国が当時直面していた事情と抱く思惑が簡潔に俯瞰できて良いと思う。全権である勘定奉行・川路聖謨とプチャーチン提督の横顔、交渉に於いて触れ合う内に変化していく心の動きを追っているのも面白い。タフな交渉者としての力量と職責へのコミットメントは無論のこと、徳川武士と帝政ロシア軍人として互いに有する深い教養と洗練されたユーモアに裏打ちされた人間性の発露は清々しくさえある。今後も続いていく北方領土を始めとする困難な対露交渉の源流として、読んで認識を新たにしたい気付きに富む一冊だった。2017/01/17

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