内容説明
明治に生まれ、大正モダニズムを駆け抜け、感動の昭和を生きた。日本一の愛猫家・元祖招き猫蒐集家・創作招き猫アーティスト。
著者等紹介
荒川千尋[アラカワチヒロ]
1959年福井県敦賀市生まれ。上智大学文学部国文学科卒業後、出版社勤務を経て独立。フリーライターとして、猫や招き猫、縁起物などについて執筆。1993年に夫の板東寛司と共に招き猫愛好家のサークル日本招猫倶楽部を設立。世話役として倶楽部誌「福の素」編集などに携わり現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
94
招き猫百をはじめ、面白い猫の収集、漫画、随筆など。東京美術学校彫刻科修了の岐阜県出身の河村目呂二。趣味と芸術と商品と仕事の境界領域。猫愛好家にお勧め。2014/06/04
渡辺 にゃん太郎
3
河村目呂二は大正・昭和時代のの彫刻家で、蒐集家で、愛猫家である。本誌には数多くのねこをモチーフにした人形が登場し、たまに和服美人が姿を見せる。いや、その和服美人でさえもねことして登場する。広告に、絵手紙に、はたまた、鍋蓋に現れるねこたちは、我々を翻弄し、目呂二の世界に誘おうとする。その姿は左手を揚げて手招きする招き猫のようで、その肉球を見れば、自ずと手を繋ぎたい衝動に駆られる。表紙の招き猫は「初代縁福猫(芸者招き)」であるが、個人的には「三代目縁福猫」の肉球を一番プニりたい。2015/02/15