内容説明
ふぶきのなかをとぶ、大きな白いとりがいます。雪を降らすふぶきのとりです…。真冬の森の幻想物語。版画の絵本幻想シリーズ第2弾。
著者等紹介
手島圭三郎[テジマケイザブロウ]
北海道生まれ。『しまふくろうのみずうみ』では絵本にっぽん賞を、『きたきつねのゆめ』はボローニア国際児童図書展グラフイック賞を、『おおはくちょうのそら』はドイツ児童文学賞絵本部門ノミネート賞など、数々の賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
91
あぁ、こういうのあるかもしれない。雪国で育った僕は思わず納得してしまった。吹雪は、吹雪の鳥が飛ぶから起こるというのです。吹雪の鳥が雪を降らせながら飛んでいくのです。自然にあるもの、それは人間も含めてすべて特別で神聖なものだと思います。雪が降ることも、吹雪が起きることも同様のことがいえるのではないでしょうか。人間の力ではどうにもできないこと。そこには吹雪の鳥のような不思議な存在があってもおかしくないような気がします。神聖で美しい世界がここにはあります。2016/11/06
keroppi
79
手島圭三郎「幻想シリーズ」の一冊。北海道の吹雪の厳しさと、吹雪が創り出す雪景色の美しさを幻想的に描く。木に積もった雪の落ちる音が、雪の動物たちの歌声や踊るリズムに聴こえるのか。冷たさの中に神秘的な音楽が響き渡る。2021/11/28
マリリン
37
ダイナミックで幻想的な雪の世界。降り立つふぶきの鳥。その姿に魅せられ、手島圭三郎さんの木版画が描く白銀のファンタジーの世界へと惹きこまれる。この冬も雪景色を求めて旅に出たくなる。独特な静寂を味わいながら心身の記憶の深淵にある感覚がよみがえる。幻想・北の森の動物たち・神々の物語...各シリーズを少しずつ追っていきたい。2023/12/16
メタボン
27
☆☆☆☆ アイヌ・ユーカラの世界を、青と白の静かな色調で見事に表現している。2016/12/11
いっちゃん
10
月の夜、降り積もった雪を眺める、吹雪の鳥。静寂の中に、迫力を感じる版画にため息がでそう。2014/11/18
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