内容説明
今、日本美術史研究で、何が起きているのか?どこに射程が広がっているのか?第一線で活躍する研究者・学芸員31名が拓く、最先端の読みの試み。
目次
1 絵のすがた、像のかたち―古代・中世(普賢菩薩の聖と俗―東京国立博物館普賢菩薩像の淡墨線をめぐって;法隆寺聖霊院聖徳太子及び侍者坐像と像内納入品 ほか)
2 ひろがる世界、つながる絵画―近世1(蔡文姫の転生―(伝)狩野元信「韃靼人狩猟打毬図」をめぐって
鑑賞者を見つめる画中の人物―宮内庁三の丸尚蔵館本「南蛮屏風」を手がかりに ほか)
3 社会のなかの絵師たち―近世2(二点の「池田恒興像」―狩野探幽・尚信の肖像画制作;英一蝶“吉原風俗図巻”について―菱川派の吉原風俗図との比較から ほか)
4 日本美術の今を創る―近代・現代(黒川真頼とその位置、その評価―和歌と美術を中心に;絵金の物語表現―赤岡本芝居絵屏風「伽羅先代萩」を中心に ほか)
著者等紹介
板倉聖哲[イタクラマサアキ]
東京大学東洋文化研究所教授。1965年生まれ。大和文華館学芸部部員等を経て現職
〓岸輝[タカギシアキラ]
東京大学大学院人文社会系研究科准教授。1971年生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科准教授等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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