出版社内容情報
名画座館主のエッセイ 開館10周年記念刊行
「とるものもとりあえず、駆けつけねばならぬ ! ! !」
2006年1月の開館ほどなくして、観客総数6名という不入りに驚愕した蓮實重彦氏より、緊急アッピールの檄文がとんだ。あの日から――山あり谷あり、祝10周年!
弁護士業と二足のわらじを履く、館主の一喜一憂と、「名画座」の行く末。
10年間の「番組一覧」付。
●著者プロフィール
内藤 篤 (ないとう あつし)
1958年東京生まれ。弁護士(1985年登録)・ニューヨーク州弁護士(1990年登録)。2006年より名画座「シネマヴェーラ渋谷」館主。
東京大学教養学部の蓮實重彦映画ゼミに1年半モグリで参加。東京大学法学部卒業後、大手渉外法律事務所に勤務ののち、1994年に内藤・清水法律事務所(青山綜合法律事務所と改称)を開設。主たる仕事領域は、エンタテインメント(映画、音楽、演劇、音楽出版、マーチャンダイジング、アート取引、玩具、広告等)およびメディア/コミュニケーション関係(放送、出版、インターネット等)の法実務。慶應義塾大学法科大学院講師および一橋大学大学院国際企業戦略研究科講師(ともにエンタテインメント法担当)。
著書に『ハリウッド・パワーゲーム――アメリカ映画産業の「法と経済」』(TBSブリタニカ、1991年、平成3年度芸術選奨文部大臣新人賞受賞)、『エンタテインメント・ロイヤーの時代――弁護士が語る映像・音楽ビジネス』(日経BP出版センター、1994年)、『走れ、エロス!』(筑摩書房、1994年)、『エンタテインメント契約法[第3版]』(商事法務、2012年)、共著に『パブリシティ権概説[第3版]』(木鐸社、2014年)、『映画・ゲームビジネスの著作権 [第2版]』(CRIC、2015年)、翻訳書に『エンターテインメント・ビジネス――その構造と経済』(ハロルド・L・ヴォーゲル著、リットーミュージック、1993年)など。
●目次
円山町三国志 または、余は如何にして名画座親父となりし乎
円山町瀬戸際日誌
山口百恵編
鈴木清順編
「廃墟としての90年代」仕込み編
最終兵器・鈴木則文降臨!
清水宏あるいは「素材論的憂鬱」
グラインドハウス A GO GO!!
生誕100年マキノ雅弘 宴の準備
生誕100年マキノ雅弘 宴の始末
混迷と繁忙の7月
年末年始への慌ただしさ
サヨナラだけが人生だ
新・円山町瀬戸際日誌
岸田森は「持ってる男」なのか?
喜劇監督としての野村芳太郎
千葉チャンはお祭りである
11度目の「映画史上の名作」の夏 あるいは興行事情激変の巻
台北番外編
ナゾの監督・中村登
洋画でカラブリ?
佐分利信でリベンジ?
韓国映画の怪物たち
曾根中生追悼!
映画史上の名作で一息
ワイズマン!
岡本喜八讃歌
神代辰巳没後20周年
安藤昇 祝芸能生活50周年
ルビッチ・タッチ!
あとがき
番組一覧
感想・レビュー
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