目次
星めぐりの箱(野戦攻城の旗―水族館劇場精神史;座談会 水の劇場をいろどる千里眼たち;地底への回廊)
燃える石の凾(ブックパノラマ台本 NADJA夜と骰子とドグラマグラ;座談会 水の劇場をささえる黒衣たち;終わりのない旅)
故郷喪失の匣(もっきり屋からみえる景色―千代次インタビュー;台本 谷間の百合;なお、「花」をかざして(千代次) ほか)
著者等紹介
桃山邑[モモヤマユウ]
1958年生まれ。現代河原者にして水族館劇場座付作者。若い頃より建築職人として寄せ場を渡り歩く。1980年、曲馬舘最後の旅興行から芝居の獣道へ。驪團を経て1987年に水族館劇場として、あたらしく一座創設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミー子
1
水族館劇場の芝居は1作品しか見たことはないが、とても良い舞台だった。あまりにも良くて、千秋楽まで連日通って見続けた。私は東京在住ではないので、それ以降、見に行く機会を失っているが、この本では、水族館劇場が表現しようとしていることや、桃山邑氏のポエジーや(桃山さんは詩人だと思った)、千代次さんのことなど、色々読めた。正直、好き嫌いは分かれるとも思う。本のラストが、まるで芝居の閉演時のような役者紹介と、翌日に舞台設備が更地になる時の、何ともいえない哀感が漂っていて、1本の芝居を見終えたような気持ちになった。2017/07/09