内容説明
彼が日本医学の運命を決めたかもしれない！明治維新の立役者アーネスト・サトウの盟友にして大西郷に信頼され、我国医学の運命を決めたかもしれない地位に就きながら独逸派に敗れ、歴史の闇に沈んだ英国人医師の生涯！
目次
生い立ちから訪日まで
日本に到着する
待ち受けていた大事件
領事職と医師の間で
会津へ 医師として立つ覚悟
大病院 英国医学から独逸医学へ
鹿児島での奮闘
ウイリスを継ぐ者 高木兼寛
大山格之助と西南戦争
再来日、そして失意の帰国〔ほか〕
著者等紹介
山崎震一［ヤマザキシンイチ］
１９５７年千葉県立東葛飾高等学校卒業。１９６３年日本医科大学卒業。ＮＴＴ東日本関東病院インターンを経て、１９６４年日本医科大学第二外科入局、助手。１９７１年同大学医学博士。１９７２年山崎外科内科開業。日本外科学会（前）認定医、日本大腸肛門学会、日本消化器内視鏡学会（前会員）、現産業医
森田隆二［モリタリュウジ］
１９６２年一橋大学商学部卒業。１９６２年川崎製鉄（現ＪＦＥ）入社。１９９７年同社退社（定年）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Ryoichi Ito
4
英国人医師ウィリアム・ウィリス（1837-1894）の生涯をウィリスの手紙と親友アーネスト・サトウの日記により追う。幕末から明治にかけ，日本に英国流医学を伝えた。英国公使館付医官として生麦事件，薩英戦争，鳥羽伏見の戦いなどで多くの人命を救った。新政府から高く評価され東京医学校兼大病院（後の東京大学医学部）の創始者となリ，英国医学による教育を行った。明治政府がドイツ医学の採用を決めたことにより退職。薩摩に招かれ，鹿児島医学校兼病院を創設，超人的な働きをした。教え子の一人が脚気予防で世界的に有名な高木兼寛。 2023/08/11
の
3
幕末から明治維新にかけて日本医学の基礎を築いた英国人医師ウイリアム・ウイリスの評伝。駐日英国公使館で働き始め、鳥羽・伏見の戦い、戊辰戦争で、新政府、旧幕府軍の区別なく手術を施し、数多くの負傷兵を救う。明治維新後は東京医学校兼大病院（後の東京大学医学部）の教授および院長として招かれるが、政府の方針がドイツ医学に一変したことによって退職。その後、西郷隆盛に薩摩に招かれ、医学校兼病院で講義と実習を並行して行うも、西南戦争で英国に帰国。衛生学を学びシャム（タイ）に赴き、医療の発展に尽力する。時代に翻弄された偉人。2019/05/02
takao
2
ふむ2023/05/14
