内容説明
大好きだった祖国カンボジア。少女は、父も母も、きょうだいも失って、難民として日本にやってきました。学校に行くのが夢だった彼女は、16歳から19歳まで、日本の小学校に通い、読み書きを覚えました。そして大人になって書いたのが、この本です。
目次
第1章 生きぬいて(わたしの生まれ故郷;悲劇の始まり ほか)
第2章 希望に向かって(兄たちとの奇跡的な再会;政変のきざし ほか)
わたしの家族アルバム(カンボジア時代、わたしの家族;日本での出会いと結婚、新しい家族 ほか)
第3章 平和のためにできること―娘・真輝からのメッセージ(母・ポンナレットのこと;“日記”家族ではじめてのカンボジア(小学三年) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaorin
8
小6の娘に読み聞かせ。コロナ禍で休校中の娘にとって、重ね合わせられる思いもあったのでは。 希望を捨てず、乗り越える強さを教えてもらった。2020/05/18
俊毅安村
3
平塚でフリースクールを始める際に、縁あって、作者である久郷ポンナレットさんご本人から頂いた思い出の一冊です。 絶対に、子供達が読むべき一冊だと思います。 こちらの本は、ポンナレットさんによる、キリングフィールドで有名なカンボジアのポル・ポトによる虐殺を生き抜いた経験と、その後難民として避難して日本で16才から19歳を小学生として学び直し、日本人と結婚され、お子さんと幸せに暮らされている、ノンフィクションのお話です。 2020/05/21
はゆ
3
カンボジアでの内戦を生き延びた女性のお話。世界史でサラッと習ったことの実情はこんなにも酷いことだったのかと、ショックを受けた。2015/12/09
かおり
0
なんとなく、日本人の中で昔のことになっている戦争。カンボジア内戦の凄惨さに涙が止まりませんでした。今も、世界中で苦しんでる人がいること、忘れちゃいけないと思う。そして、自国のことばかりを考えるのでは、平和と言える世の中は訪れないと思う。児童書だけれど、多くの人に読んで欲しい。2017/02/04
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