内容説明
“黒”から想起せよ。黒人への圧倒的な暴力や差別が続くアメリカで、ブラック・ライヴズ・マター運動はいかに立ち上がり、うねりとなり、国境を超えて世界へと共鳴を広げていったのか。BLMからの告発に、レイシズムを蔓延る現在を生きる私たちは、何を学ぶべきなのか。歴史、政治経済、文学、思想、教育、芸術、ジェンダー、国際法など多様な立場から呼応する。
目次
第1部 基本をおさえる(「アメリカの黒人」とは―文学を通して考える;人種差別撤廃条約と日本の人種差別問題―BLMが示唆するもの ほか)
第2部 アメリカ社会に踏み込む(格差と没落―抑圧者の恐怖心;エメット・ティルの死―ブラック・ライヴズ・マター運動における記憶のモチーフ ほか)
第3部 自分の足もとを見つめる(『差別を支えてきたもの』は何か;BLMを芸術につなぐ―差別が意味すること)
第4部 世界への広がりをまなざす(グローバル・サウス・ユートピア?―資本主義分析の視角から;民主主義とネクロポリティクス ほか)
著者等紹介
武内進一[タケウチシンイチ]
東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター/大学院総合国際学研究院教授。専門:アフリカ研究。ルワンダやコンゴ民主共和国を中心に政治、紛争、土地問題などを研究
中山智香子[ナカヤマチカコ]
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専門:グローバルスタディーズ(現代経済思想、社会思想)。カール・ポランニーの経済人類学的視点などを援用し、グローバル世界を「周辺」と「サステイナビリティ」の観点から研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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