内容説明
東日本大震災による福島第一原発事故から3年半…。国家が再稼働に向けて動き出そうとしている今、改めて原発の危険性と事故の風化に警鐘を鳴らす7人の証言録。「渡辺一枝・トークの会・福島の声を聞こう!」を再構成。
目次
明日を生きる被災者のために―大留隆雄(「原発事故から命と環境を守る会」会長)
絶望の浪江町で“希望の牧場”を―吉沢正巳(「希望の牧場・ふくしま」代表)
山の珈琲屋の再開を夢見て―市澤美由紀(自家焙煎珈琲店「椏久里」オーナー)
決めた以上は、笑って暮らしていく―太田茂樹(「みそ工房SOYA」代表)
かーちゃんの力で未来を目指す!―渡邊とみ子(「かーちゃんの力・プロジェクト協議会」代表)
萱浜を再び“笑いあえる場所”に!―上野敬幸(「福興浜団」代表)
対話による新たなコミュニティー再建を―酒井政秋(「かすかだりの会」代表)
著者等紹介
渡辺一枝[ワタナベイチエ]
1945年ハルビン生まれ。1989年に18年間の保育士生活に終止符をうち作家活動に入る。以後、チベット、中国、モンゴルヘの旅を続けている。『マガジン9条』発起人の一人。産直泥つきマガジン『たぁくらたぁ』の常連執筆者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
23
豊かな自然をすべて奪った原発事故(11頁~)。この間の雑誌には東電が儲けているのを見て、他の電力会社が苦境というのに、どこかおかしいと思った。避難場所に放射能が降り注ぐ(22頁~)。原発に依存しなかった飯舘村を襲った放射能(40頁~)の理不尽、不条理は居た堪れない。何の罪もないむらが犠牲になるのはどうしたものか。京大の今中先生によると、飯舘村は線量が高く、住めないとしていた(46頁)。日本で最も美しい村だったのに。 2015/02/19
のほほん堂
0
読んでいてつらかったです。災害時私は東京でしたが、停電に見舞われ、不安な夜を過ごしたことを思い出しました。/「東京に電力を運んでいたおかげで、福島県民は仮設住宅に住んでいるんだ。」/「他人事が自分事になっていく」「福島に一度来て下さい」「被災地を見ると同時に、今の福島の日常風景も目にしてもらうことで、何かしら感じられるものがあると思うからです。そして、そこから…」/「「福島」は、過ぎた過去のことではありません。そこに暮らす人たちは皆、あの日に続く今を生きているのです。どうぞ、福島を忘れないで下さい。」2017/08/26
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