内容説明
政治の手法、いじめの構造、血の気の悪い場所、ネット上のコミュニケーション―古代と同様に「呪い」が活発に機能し、人々の生きる力を失わせている現代において、儀礼的行為に注目し、呪いを解く方法を提示する『呪いと祝い』『祈りの諸相』。精神医学のパーソナリティ理論から宗教的人格について語り合い、現代人の苦悩へと踏み込む『お坊さんと精神科医による人間分析』。法然・親鸞・道元などの肖像画から、容貌と内面の関係を探る『顔と人格』。いま注目の三人が、宗教性の多様な側面を通して、“私”と“他者”を語りつくす。現代人の苦悩を理解するヒントと、「呪いの時代」を生き延びる術がここにある。
目次
第1章 呪いと祝い(橋下大阪府知事といじめの構造;2ちゃんねると仮面 ほか)
第2章 お坊さんと精神科医による人間分析(宗教と精神医学;宗教によって培われたパーソナリティ ほか)
第3章 顔と人格(「見た目」でわかるのがクレッチマーの三分類;「絵の中に塗り込められているのは、時間です」 ほか)
第4章 祈りの諸相―呪いと祝い2(呪いを落とす「名人芸」;呪いの噺 ほか)
著者等紹介
釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年、大阪府生まれ。大阪府立大学大学院人間文化研究科博士課程修了。現在、相愛大学人文学部教授、浄土真宗本願寺派如来寺住職、特定非営利活動法人リライフ代表。専門は宗教思想、人間学
内田樹[ウチダタツル]
1950年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。武道家。多田塾甲南合気会師範。専門はフランス現代思想、映画論、武道論
名越康文[ナコシヤスフミ]
1960年、奈良県生まれ。近畿大学医学部卒業。精神科医。大阪府立中宮病院(現・大阪府立精神医療センター)にて精神科緊急救急病棟の設立、責任者を経て、1990年に同病院を退職。思春期精神医療に携わる一方で、テレビ・コメンテーター、雑誌連載、映画評論、漫画分析などさまざまなメディアで活動。現在、京都精華大学特任教授。専門は思春期精神医学、精神療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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